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【材料】ビザは決算受け上昇 24年度の見通しが楽観的過ぎるとの批判も=米国株個別

(NY時間10:42)
ビザ<V> 236.89(+2.24 +0.95%)

 ダウ採用銘柄のビザ<V>が上昇。前日引け後に7-9月期決算(第4四半期)を発表し、経常収益は予想範囲内だったものの、1株利益は予想を上回った。消費者のカード利用が増加した。決済総額は8.7%増の3兆2000億ドルとなった。また、同社は新たに250億ドルの自社株買い計画を発表した。

 マキナニーCEOは声明で「今年1年を通して個人消費は底堅く推移した。新しい会計年度を迎えるにあたり、地政学的・経済的な不確実性を背景としながらも、われわれの業績に自信を持っている」と述べた。

 先週、アメックス<AXP>が法人カードの支出増の鈍化を報告したが、米消費者は地政学的な激動、頑固なインフレ、景気後退の脅威の中で回復力を維持している。

 同社はまた、2024年通期は健全な業績を見込んでいることを明らかにした。経常収益は年明けは伸び悩むものの、その後は加速し、第1四半期は6-8%の伸びとなる可能性を示している。ただ、市場からは、景気の減速を織り込んでおらず、楽観的過ぎるとの批判も出ている模様。

(7-9月・第4四半期)
・1株利益(調整後):2.33ドル(予想:2.24ドル)
・経常収益:86.0億ドル(予想:85.6億ドル)
・取扱総額:560億ドル(予想:557.5億ドル)
・処理件数:+9%(予想:+8%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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