【材料】スナップが決算受け上昇 デジタル広告の回復を示す好決算の一方、先行きに慎重な見方も示す=米国株個別
(NY時間10:38)
スナップ<SNAP> 9.92(+0.21 +2.16%)
スナップチャットを運営するスナップ<SNAP>が上昇。前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、売上高が予想を上回ったほか、1株損益の赤字も予想ほど膨らまなかった。EBITDAは予想外の黒字となっている。第4四半期のガイダンスも公表し、予想を上回る売上高見通しを示している。企業のデジタル広告キャンペーンが回復していることが示唆された。
ただ、同社は慎重な見方も示している。「中東での戦争が始まった直後から、主にブランド志向の広告キャンペーンへの支出が一時停止しており、これが第4四半期の収益への逆風となっている。ただ、現在はこれらのキャンペーンの一部は再開され、収益への影響は部分的に相殺されてはいる。しかし、新たな休止が引き続き観測されており、これらの休止が持続したり、規模が拡大したりするリスクは残っている」と述べた。
なお、同社は5億ドルを上限とする自社株買いプログラムを承認したほか、ハンターCOOの退任を発表。
アナリストからはまちまちな評価が出ている。「同社は2度の減収期を経て第3四半期に増収に転じ、デジタル広告事業の長期に渡る改善がようやく結実しつつあることを示している。しかし、中東情勢の緊迫化に拍車をかけられた広告主の遅延により、今四半期は進展が鈍化する可能性があると注意を促していた」との評価も聞かれた。
(7-9月・第3四半期)
・1株損益(調整後):-0.02ドル(予想:-0.04ドル)
・売上高:11.9億ドル(予想:11.1億ドル)
北米:7.86億ドル(予想:7.36億ドル)
欧州:2.00億ドル(予想:1.76億ドル)
・EBITDA(調整後):+4010万ドル(予想:-6420万ドル)
・FCF:-0.61億ドル(予想:+0.92億ドル)
・1日アクティブユーザー数(DAU):4.06億人(予想:4.06億人)
・契約者1人当たり平均収入(ARPU):2.93ドル(予想:2.74ドル)
(10-12月期・第4四半期見通し)
・売上高:13.2~13.8億ドル(予想:13.3億ドル)
・EBITDA(調整後):0.65~1.05億ドル(予想:1.01億ドル)
・1日アクティブユーザー数(DAU):4.10~4.12億人(予想:4.15億人)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
スナップ<SNAP> 9.92(+0.21 +2.16%)
スナップチャットを運営するスナップ<SNAP>が上昇。前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、売上高が予想を上回ったほか、1株損益の赤字も予想ほど膨らまなかった。EBITDAは予想外の黒字となっている。第4四半期のガイダンスも公表し、予想を上回る売上高見通しを示している。企業のデジタル広告キャンペーンが回復していることが示唆された。
ただ、同社は慎重な見方も示している。「中東での戦争が始まった直後から、主にブランド志向の広告キャンペーンへの支出が一時停止しており、これが第4四半期の収益への逆風となっている。ただ、現在はこれらのキャンペーンの一部は再開され、収益への影響は部分的に相殺されてはいる。しかし、新たな休止が引き続き観測されており、これらの休止が持続したり、規模が拡大したりするリスクは残っている」と述べた。
なお、同社は5億ドルを上限とする自社株買いプログラムを承認したほか、ハンターCOOの退任を発表。
アナリストからはまちまちな評価が出ている。「同社は2度の減収期を経て第3四半期に増収に転じ、デジタル広告事業の長期に渡る改善がようやく結実しつつあることを示している。しかし、中東情勢の緊迫化に拍車をかけられた広告主の遅延により、今四半期は進展が鈍化する可能性があると注意を促していた」との評価も聞かれた。
(7-9月・第3四半期)
・1株損益(調整後):-0.02ドル(予想:-0.04ドル)
・売上高:11.9億ドル(予想:11.1億ドル)
北米:7.86億ドル(予想:7.36億ドル)
欧州:2.00億ドル(予想:1.76億ドル)
・EBITDA(調整後):+4010万ドル(予想:-6420万ドル)
・FCF:-0.61億ドル(予想:+0.92億ドル)
・1日アクティブユーザー数(DAU):4.06億人(予想:4.06億人)
・契約者1人当たり平均収入(ARPU):2.93ドル(予想:2.74ドル)
(10-12月期・第4四半期見通し)
・売上高:13.2~13.8億ドル(予想:13.3億ドル)
・EBITDA(調整後):0.65~1.05億ドル(予想:1.01億ドル)
・1日アクティブユーザー数(DAU):4.10~4.12億人(予想:4.15億人)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美