【材料】ボーイングが決算受け小幅高 9四半期連続の赤字もキャッシュフローの見通し維持に安心感=米国株個別
(NY時間09:43)
ボーイング<BA> 183.32(+0.96 +0.53%)
ダウ採用銘柄のボーイング<BA>が小幅高。取引開始前に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、売上高は予想範囲内だったものの、1株損益は予想以上の赤字となった。9四半期連続の赤字を記録している。サプライヤーの混乱により主力機の737型機の納入が前四半期の3分の1に激減したことが響いた。防衛関連子会社の損失には、次期大統領専用機エアフォース・ワンの整備費用4億8200万ドルも含まれる。民間航空機、防衛・宇宙とも売上高が予想を下回った。
ただ、株価は上昇。市場は営業キャッシュフローに着目している。第3四半期は予想を大きく下回る数字だったものの、通期は45億-65億ドルの黒字見通しを維持しており、安心感に繋がったようだ。
一方、同社は主力機の不具合に悩む中で、737型機の年間納入目標を下方修正した。今年引き渡される当該単通路ジェット機は375-400機に見通しを引き下げている。ただ、同社は1カ月前にすでに、重要な胴体部分の修理が予想以上に複雑であることが判明したことから、引き渡しは400機以下に留まるだろうと慎重姿勢を示していた。
同社は、通期で30億-50億ドルのフリー・キャッシュフロー(FCF)の目標を維持し、2020年代半ばまでにFCFを2倍以上の100億ドルにする計画を再確認している。また、もうひとつの重要な収入源である787ドリームライナーの納入目標も維持した。
(7-9月・第3四半期)
・コア1株損益:-3.26ドル(予想:-2.95ドル)
・売上高:181.0億ドル(予想:181.6億ドル)
民間航空機:78.8億ドル(予想:74.7億ドル)
防衛・宇宙・セキュリティ:54.8億ドル(予想:60.5億ドル)
グローバル・サービス:48.1億ドル(予想:47.4億ドル)
・営業CF:+2200万ドル(予想:+4.48億ドル)
・FCF(調整後):+3.10億ドル(予想:-2.53億ドル)
・受注残:4690億ドル
(通期見通し)
・営業CF:+45~+65億ドル(予想:+48.5億ドル)
・FCF(調整後):+30~+50億ドル
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ボーイング<BA> 183.32(+0.96 +0.53%)
ダウ採用銘柄のボーイング<BA>が小幅高。取引開始前に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、売上高は予想範囲内だったものの、1株損益は予想以上の赤字となった。9四半期連続の赤字を記録している。サプライヤーの混乱により主力機の737型機の納入が前四半期の3分の1に激減したことが響いた。防衛関連子会社の損失には、次期大統領専用機エアフォース・ワンの整備費用4億8200万ドルも含まれる。民間航空機、防衛・宇宙とも売上高が予想を下回った。
ただ、株価は上昇。市場は営業キャッシュフローに着目している。第3四半期は予想を大きく下回る数字だったものの、通期は45億-65億ドルの黒字見通しを維持しており、安心感に繋がったようだ。
一方、同社は主力機の不具合に悩む中で、737型機の年間納入目標を下方修正した。今年引き渡される当該単通路ジェット機は375-400機に見通しを引き下げている。ただ、同社は1カ月前にすでに、重要な胴体部分の修理が予想以上に複雑であることが判明したことから、引き渡しは400機以下に留まるだろうと慎重姿勢を示していた。
同社は、通期で30億-50億ドルのフリー・キャッシュフロー(FCF)の目標を維持し、2020年代半ばまでにFCFを2倍以上の100億ドルにする計画を再確認している。また、もうひとつの重要な収入源である787ドリームライナーの納入目標も維持した。
(7-9月・第3四半期)
・コア1株損益:-3.26ドル(予想:-2.95ドル)
・売上高:181.0億ドル(予想:181.6億ドル)
民間航空機:78.8億ドル(予想:74.7億ドル)
防衛・宇宙・セキュリティ:54.8億ドル(予想:60.5億ドル)
グローバル・サービス:48.1億ドル(予想:47.4億ドル)
・営業CF:+2200万ドル(予想:+4.48億ドル)
・FCF(調整後):+3.10億ドル(予想:-2.53億ドル)
・受注残:4690億ドル
(通期見通し)
・営業CF:+45~+65億ドル(予想:+48.5億ドル)
・FCF(調整後):+30~+50億ドル
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美