日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
25日の東京株式市場は自律反発狙いの買いが継続し日経平均株価は続伸する可能性が高い。前日は欧州株市場で独DAX、仏CAC40、英FTSE100など主要国の株価指数が総じて堅調だったほか、米国株市場でもNYダウが5日ぶりに反発。ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数も上昇した。市場コンセンサスを上回る企業の決算発表が相次ぎ、好決算評価の買いが全体相場に貢献する形となった。今後本格化する大手ハイテク企業の決算に対する楽観的な見方も加わり、マーケット心理が強気に傾いた。米長期金利の上昇がここにきて一服していることや、WTI原油先物価格も連日で大きく水準を切り下げており、FRBによる金融引き締め長期化に対する警戒感が後退した。東京市場では前日に日経平均株価が一時400円以上の下落をみせるなど波乱含みの下げに見舞われたが、その後切り返しプラス圏で引けるなど強さを発揮した。日足で長い下ヒゲを引き10月4日の安値を下回らなかったことで、目先リバウンド局面への移行が期待されるところ。ただ、中東情勢の不透明感が拭えないなか、3万1000円台前半では戻り売り圧力も意識されやすく、上げ幅は限定的となる可能性もある。
24日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比204ドル97セント高の3万3141ドル38セントと5日ぶり反発。ナスダック総合株価指数は同121.546ポイント高の1万3139.875だった。
日程面では、きょうは8月の景気動向指数改定値、9月の外食売上高、9月の全国スーパー売上高、ジャパンモビリティショー(~11月5日)など。また、海外では7~9月期の豪消費者物価指数(CPI)、10月の独Ifo企業景況感指数、カナダ中銀の政策金利発表、9月の米新築住宅販売件数など。
出所:
MINKABU PRESS