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【市況】株価指数先物【引け後】 戻り待ちのショートが入りやすい需給状況


日経225先物 31000 -220 (-0.70%)
TOPIX先物 2239.0 -12.0 (-0.53%)

 日経225先物(12月限)は、前日比220円安の3万1000円で取引を終了。寄り付きは3万1120円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万1060円)にサヤ寄せする形、売りが先行した。ナイトセッションで節目の3万1000円まで調整したほか、グローベックスの米株先物が小幅ながらプラス圏で推移していたこともあり、寄り付き直後には3万1170円まで下げ幅を縮める場面も見られた。しかし、押し目狙いのロングは限られ、前場中盤にかけて軟化すると、3万1030円~3万1130円処で保ち合い、ランチタイムで3万1000円を付けた。狭いレンジでの推移が続くなか、後場中盤には3万970円まで売られ、売り一巡後に3万1150円まで持ち直したものの、結局はナイトセッションの終値水準で終えた。

 日経225先物はナイトセッションの終値を上回って始まったこともあり、短期のショートカバーを誘う動きもみられた。ただ、ボリンジャーバンドの-1σに接近する場面では押し目狙いのロングを慎重にさせた。同水準突破を仕掛けてくる流れとはならず、その後はショート優勢のなかで前引けにかけて軟化し、3万1000円水準での攻防となった。後場中盤に3万1000円を割り込み、いったんは調整一巡からリバウンド狙いの動きもみられたが戻りは鈍く、再びショートに向かわせたようだ。

 ボリンジャーバンドの-1σが引き続き抵抗線として意識されやすく、-2σが位置する3万530円辺りが目先的なターゲットになりそうだ。また、週足の形状も、-1σ(3万1240円)が抵抗となる一方で、-2σ(3万580円)が射程に入っている。そのため、3万1000円を挟んでの攻防を続けつつも、-2σをターゲットとした戻り待ち狙いのショートが入りやすい需給状況だろう。

 なお、東証プライムの売買高は11億6400万株と4営業日ぶりに12億株を下回り、売買代金は約2カ月ぶりに3兆円を下回る薄商いだった。積極的にポジションを積み上げてくる動きは限られ、スキャルピング中心の売買が続きそうである。

 NT倍率は先物中心限月で13.84倍に低下し、一時13.80倍まで下げた。25日移動平均線(13.78倍)が支持線として意識されやすく、同線に接近するなかでは、ややNTショートを巻き戻す動きに向かわせたようだ。NT倍率は直近では低下傾向にあるが、NTスプレッド狙いというよりは、リスク回避に伴う持ち高調整が中心とみられる。

 また、取引終了後に2024年3月期第2四半期決算を発表したしたニデック <6594> [東証P]は、私設取引で初動は2.0%超上昇するなど買いで反応したが、その後は2.0%ほど下落して推移しており、投資家心理を神経質にさせそうだ。

 手口面では、日経225先物は野村証券が847枚、みずほ証券が691枚、クレディスイス証券が300枚、日産証券が163枚、BNPパリバ証券が161枚の買い越しに対して、モルガンMUFG証券が548枚、バークレイズ証券が534枚、ソシエテジェネラル証券が338枚、ビーオブエー証券が293枚、ABNクリアリン証券が213枚の売り越しだった。

 TOPIX先物は、JPモルガン証券が1952枚、SBI証券が1684枚、ドイツ証券が308枚、三菱UFJ証券が271枚、ABNクリアリン証券が262枚の買い越しに対して、バークレイズ証券が1345枚、ゴールドマン証券が1214枚、ソシエテジェネラル証券が936枚、シティグループ証券が444枚、モルガンMUFG証券が340枚の売り越しだった。

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