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【市況】株価指数先物【引け後】 -1σは強弱感が対立しやすい水準


日経225先物 31220 -180 (-0.57%)
TOPIX先物 2251.0 -11.5 (-0.50%)

 日経225先物(12月限)は前日比180円安の3万1220円で取引を終了。寄り付きは3万1190円とシカゴ日経平均先物清算値(3万1315円)を下回り、売りが先行して始まった。現物の寄り付き直後には3万1110円まで下落幅を広げ、前場中盤辺りまでは3万1110円~3万1240円辺りで保ち合いが続いた。下値の堅さが意識され、前場終盤にかけてレンジを上放れ、後場中盤には3万1430円とプラスに転じる場面も見られたが、終盤にかけて持ち高調整の流れが強まり再び軟化した。

 日経225先物は売り一巡後の下げ渋る動きのなか、前場終盤にボリンジャーバンドの-1σ水準を回復した。ランチタイムで-1σ水準を上回って推移し、後場に入り若干ながらショートカバーに向かわせたようだ。ただし、短期的な売買が中心であり、グローベックスの米株先物がマイナス圏で推移するなかではリバウンドは限られ、終盤にかけて再び-1σを下回って終えている。

 -1σは強弱感が対立しやすい水準とみられ、ナイトセッションでも3万1300円辺りに位置する-1σを挟んだ値動きになりそうである。3万1300円処で上値の重さが意識されてくるようだと、再び節目の3万1000円および-2σが位置する3万600円近辺をターゲットとしたショートが入りやすくなろう。

 来週は米国で大手テック企業の決算が相次ぐほか、週末には9月の米個人消費支出(PCE)の発表も控えている。商いが膨らみづらい需給状況のなかで、上下に振られやすい展開になりそうだ。

 なお、NT倍率は先物中心限月で13.86倍に低下した。一時13.82倍まで低下する場面も見られたが、支持線として意識される25日移動平均線に接近したほか、日経平均株価が下げ渋るなかで、NTショートの巻き戻しが入りやすくなった。10月に入りリバウンド基調が継続するなか、14.00倍回復後の調整である。25日線が位置する13.77倍辺りまで低下する場面があれば、改めてNTロングでのスプレッド狙いに向かわせそうである。

 手口面では、日経225先物は野村証券が1792枚、JPモルガン証券が558枚、UBS証券が360枚、HSBC証券が300枚、ゴールドマン証券が249枚の買い越しに対して、ABNクリアリン証券が2227枚、ソシエテジェネラル証券が488枚、ドイツ証券が330枚、バークレイズ証券が300枚、シティグループ証券が184枚の売り越しだった。

 TOPIX先物は、JPモルガン証券が586枚、ゴールドマン証券が446枚、ソシエテジェネラル証券が427枚、バークレイズ証券が398枚、ドイツ証券が381枚の買い越しに対して、シティグループ証券が1918枚、ビーオブエー証券が862枚、SBI証券が350枚、モルガンMUFG証券が141枚、UBS証券が28枚の売り越しだった。

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