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【市況】株価指数先物【引け後】 戻り売りスタンスでのショートに振れやすい


日経225先物 31680 -570 (-1.76%)
TOPIX先物 2276.5 -29.0 (-1.25%)

 日経225先物(12月限)は前日比570円安の3万1680円で取引を終了。寄り付きは3万1960円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万1885円)にさや寄せする形で節目の3万2000円を下回って始まった。現物の寄り付き直後に一気に3万1690円まで急落し、売り一巡後には寄り付き水準まで下げ幅を縮めるなど、荒い値動きを見せた。ランチタイムでは3万1700円~3万1800円処で下げ渋る動きとなったものの、後場の取引でもじり安基調が続き、終盤にかけて3万1560円まで下落幅を広げた。

 日経225先物は、前場中盤までは3万1700円~3万1960円辺りでの推移から節目の3万2000円回復を狙った動きが見られたが、その後はショート優勢の相場展開が続いた。下向きのトレンドが続くなか、短期的にリバウンドをみせる場面もあったが、ショートカバーを強める流れにはつながらず、ボリンジャーバンドの-1σ水準が意識されるなかで戻り待ち狙いのショートに向かわせた。

 中東情勢が一段と緊迫化するとの警戒感からリスクを回避する姿勢が強まっている。香港ハンセン指数が後場一段安となり、中国景気の先行き不透明感も相場の重荷となったとみられる。

 外部環境が一変する展開は期待しづらく、スキャルピング中心のトレードのなか、戻り売りスタンスでのショートに振れやすいだろう。日経225先物は週足形状では26週移動平均線水準で踏ん張りをみせており、目先的には同線が位置する3万1650円処での底堅さを見極めることになりそうだ。同線を明確に下回ってくると、日足のボリンジャーバンドの-1σが位置する3万1400円辺りがターゲットになろう。

 NT倍率は、先物中心限月で13.91倍に低下した。ただし、日経平均株価が寄り付き後も下落幅を広げるなかで、NT倍率は寄り付き水準で膠着が続いていたことから、NTロングの巻き戻しが強まる動きとはならなかった。相対的には日経平均型の弱さが目立つが、スプレッド狙いのトレードは限られるだろう。基本的には持ち高調整の動きが中心のようである。

 手口面では、日経225先物はABNクリアリン証券が1401枚、SBI証券が1208枚、BNPパリバ証券が474枚、モルガンMUFG証券が295枚、日産証券が262枚の買い越しに対して、野村証券が1224枚、ドイツ証券が896枚、JPモルガン証券が603枚、三菱UFJ証券が584枚、ビーオブエー証券が508枚の売り越しだった。

 TOPIX先物は、モルガンMUFG証券が1481枚、SMBC日興証券が1013枚、UBS証券が970枚、野村証券が880枚、BNPパリバ証券が743枚の買い越しに対して、バークレイズ証券が2700枚、SBI証券が1316枚、シティグループ証券が1182枚、ビーオブエー証券が1146枚、ソシエテジェネラル証券が238枚の売り越しだった。

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