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【市況】東京株式(前引け)=続伸、半導体関連が牽引も値下がりが7割占める

日経平均 <1分足> 「株探」多機能チャートより
 11日前引けの日経平均株価は前営業日比170円95銭高の3万1917円48銭と続伸。前場のプライム市場の売買高概算は6億1693万株、売買代金概算は1兆6123億円。値上がり銘柄数は502、対して値下がり銘柄数は1264、変わらずは70銘柄だった。

 きょう前場の東京株式市場は前日のリスクオン相場を引き継ぐ形で、日経平均株価は強調展開を続けた。中東情勢の影響は限定的で前日の欧米株市場が総じて高くなり、原油先物価格も上昇一服となったことで、センチメントが引き続き強気優勢に傾いている。ただ、日本時間今晩に発表予定の9月の米PPIや、あすに発表が予定される米CPIなどを前に上値追いに慎重な部分もあり、3万2000円大台に接近する場面では戻り売りに押し返される展開となっている。半導体関連の値がさ株が買われ全体指数に押し上げ効果をもたらしている一方、商社海運機械セクターなどに軟調な銘柄が目立ち、業種別では値下がり業種の多さが顕著だ。個別銘柄もプライム市場全体の7割近くが下落している。なお、TOPIXは小幅ながらマイナス圏で着地している。

 個別ではきょうも突出した売買代金をこなしたレーザーテック<6920>が大幅高に買われたほか、東京エレクトロン<8035>やアドバンテスト<6857>なども堅調。トヨタ自動車<7203>がしっかり、ソフトバンクグループ<9984>も買いが優勢となっている。リズム<7769>が値上がり率トップに買われ、スクロール<8005>の上げも目立つ。半面、川崎汽船<9107>が大きく利食われたほか、日本製鉄<5401>も軟調。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも冴えない。日本ケミコン<6997>が急落、MonotaRO<3064>、タマホーム<1419>なども大幅安となった。

出所:MINKABU PRESS

最終更新日:2023年10月11日 11時53分

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