【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):Gunosy、YEデジタル、ダイヤHD
Gunosy <日足> 「株探」多機能チャートより
INPEX<1605>が5日続落。4日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の11月限が前日比5.01ドル安の1バレル=84.22ドルと急落した。米エネルギー情報局(EIA)が4日に発表した週間在庫統計でガソリン在庫が増加したことから原油市場の需給が緩和するとの観測が浮上した。石油資源開発<1662>も5日続落となるなど石油関連株に売りが膨らんでいる。
■Gunosy <6047> 674円 +100 円 (+17.4%) ストップ高 本日終値 東証プライム 上昇率2位
Gunosy<6047>がストップ高に買われ、年初来高値を更新した。同社の出資先でインドで決済サービスを提供するフィンテック企業のslice(スライス)と、インドのノースイースト・スモール・ファイナンス銀行が合併すると現地で伝わった。現地の中央銀行が承認したという。Gunosyに対しては、収益貢献を期待した買いが集まったようだ。
■YE DIGITAL <2354> 836円 +91 円 (+12.2%) 本日終値
YE DIGITAL<2354>が強力な上昇トレンドを形成、新値街道をまい進している。安川グループのIoTソリューションを支えるキーカンパニーで、富士通<6702>ともSAPビジネスなどで戦略的に協業体制を確立させ、企業のデジタライゼーションの波に乗り将来的な成長期待が強い。足もとの業績もデジタルトランスフォーメーション(DX)事業を中心に会社側の想定を上回って好調に推移しており、24年2月期営業利益は従来予想の11億円から12億円(前期比32%増)に増額、年間配当も従来計画の10円から12円(前期実績は10円)に引き上げている。また、市場では会社側想定は依然として保守的との見方が強く、一段の上振れを見込んだ買いが流入している。
■ダイヤHD <6699> 860円 +91 円 (+11.8%) 本日終値 東証プライム 上昇率3位
ダイヤモンドエレクトリックホールディングス<6699>が急騰。4日の取引終了後、新たな中長期経営計画を策定したと発表した。最終年度の28年3月期に、売上高をターゲットとして2000億円、コミットメントとして1500億円(24年3月期の見通しは980億円)に伸ばす目標を掲げた。営業利益率は28年3月期に6%以上(同0.9%)、自己資本利益率(ROE)は20%以上(同2%前後)に高めていく方針で、事業の成長と収益性の向上を期待した買いを集めた。自動車機器事業では収益構造改革を進めるとともに、アンモニア燃焼技術の開発促進と協業を模索する。エネルギーソリューション事業では蓄電システム製品をはじめ、住宅向けシステムのシェア拡大などを図る。更に、電子機器事業では車載向けリアクターやトランスの拡販などに臨む。
■デコルテHD <7372> 733円 +73 円 (+11.1%) 本日終値
デコルテ・ホールディングス<7372>が急反発。4日の取引終了後、23年9月期9月度の月次業績(速報値)を発表。全社売上高が前年同月比22.4%増と高い伸びになったことから、これが好感され買われた。同時に示したフォトウエディングサービス全体の売上高は同23.3%増(撮影件数は同26.6%増、撮影単価は同2.7%減)だった。23年9月期累計(22年10月~23年9月)の全社売上高は前期比10.4%増となった。
■セキュア <4264> 1,939円 +127 円 (+7.0%) 本日終値
セキュア<4264>が続伸。この日朝方、クラウド受け付けシステムを手掛けるRECEPTIONIST(レセプショニスト、東京都目黒区)と協業し、両社サービスの連携を目指すことで合意したと発表。これが買い材料視された。セキュアの入退室管理システムと、レセプショニストの受け付けシステムを連携させる。これにより、社員が受け付けまで出迎えに行かずに客を決められたゾーンまで案内でき、社員の労務工数の削減や客の待ち時間削減、郵便対応などがセキュリティーを損なうことなく実現できるという。
■AIメカテック <6227> 3,600円 +225 円 (+6.7%) 本日終値
AIメカテック<6227>が異彩を放つ上昇トレンドを形成、きょうで10連騰となり上場来高値を更新した。微細化・積層化ニーズに対応した半導体パッケージ関連装置や半導体プロセス装置事業のほか、インクジェット・ソリューション事業などを手掛けるが、日米で半導体関連株が変調をきたすなかも同社株は独歩高の展開で上値追い態勢を明示してきた。東京応化工業<4186>とJUKI<6440>がそれぞれ同社株20%弱を保有するツートップの大株主となっており事業面でも強固な関係を持つ。24年6月期は豊富な受注残を武器に抜群の収益成長が予想され、売上高が前期比30%増の200億3100万円、そして営業利益は同2.4倍の14億1500万円と過去最高を更新する見通しにある。
■リネットJ <3556> 598円 +37 円 (+6.6%) 本日終値
リネットジャパングループ<3556>が4日ぶり反発。4日の取引終了後、子会社リネットジャパンリサイクルとSGホールディングス<9143>のグループ会社SGムービングが新たに5自治体と「連携と協力に関する協定」を締結し、使用済み家電を回収する自治体公認サービスを開始したと発表。これが材料視されている。両社はこれまでに全国91の自治体と協定を締結している。このほかリネットJはこの日、リネットジャパンリサイクルが滋賀県長浜市など10自治体との間で、「宅配便リサイクル」サービスの提供に向け連携協定を締結したと発表した。これにより、連携する自治体は658になったという。
■リプロセル <4978> 232円 +14 円 (+6.4%) 本日終値
リプロセル<4978>が6日ぶりに急反発した。同社は4日の取引終了後、米国のバイオテクノロジー企業であるGameto(ニューヨーク州)に対し、リプロセルの再生医療用iPS細胞の提供と、同細胞を活用した開発・応用を行う非独占的権利を付与する契約を締結したと発表。これをポジティブ視した買いが株価を押し上げた。Gametoが進める体外受精と卵子凍結プロセスを改善するプログラム「Fertilo」の開発と商品化に向け、同細胞は使用されることとなるという。
■Rebase <5138> 1,090円 +57 円 (+5.5%) 本日終値
Rebase<5138>が後場に上げ幅を拡大した。5日、マンション付帯共用施設のデジタル化促進に向け、東急不動産ホールディングス<3289>傘下の東急不動産との連携開始を発表。これを手掛かり視した買いが入ったようだ。東急不動産の一部賃貸住宅に付帯する共用施設について入居者限定で、リベースが展開するレンタルスペースの予約プラットフォームからの予約・利用が可能になる。従来、管理人を通じて行っていた受付業務や決済業務の簡易化につながるなどとしている。
●ストップ高銘柄
霞ヶ関キャピタル <3498> 8,890円 +1,500 円 (+20.3%) ストップ高 本日終値
BBDイニシアティブ <5259> 717円 +100 円 (+16.2%) ストップ高 本日終値
など、4銘柄
●ストップ安銘柄
など、1銘柄
株探ニュース