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【経済】【クラファン・優待】レーシングチームも運営! BMWカスタムカー販売のY’z One、10月2日募集開始

 「BMW専門店」としてカスタムカー販売などを行う株式会社Y'z One(兵庫県西宮市)が、株式投資型クラウドファンディング(普通株式型)による出資を募集します。申し込みは10月2日19時30分開始を予定しています。

・ 普通株式型
・ 目標募集額:999万9000円、上限募集額:4999万5000円
・ 株主優待あり:車両購入時にボディコーティングを無料で提供、レースの無料観戦チケットを提供、など
・ みなし時価総額:4億4000万円
・ 類似上場企業:グッドスピード <7676> [東証G]、サンオータス <7623> [東証S]、ケーユーホールディングス <9856> [東証S]、トラスト <3347> [東証S]、アップガレージグループ <7134> [東証S]
※「みなし時価総額」はミンカブ編集部が「発行済み株式数×募集株式の払込金額」により試算

BMWの魅力を引き出し、自動車の楽しさを伝える

 Y'z One代表の片野田洋介氏は自動車整備事業者で販売や整備、板金塗装の技術を習得し、2010年に独立。2年後の2012年2月に同社を設立しました。

 車両販売や整備の経験を生かして、車の目利き力を養い、日本各地に出向いて出張買い取りを行うなど、ユーザーが全くいない状況から、たたき上げで会社を成長させてきました。

 2015年より、「BMW専門店」としてカスタムカーの販売を行い、2023年9月期には約16億円の売上高を見込んでいます。

 また、2020年からは中古自動車販売業としては異例の、BMWオフィシャルレーシングチーム「YZ RACING with BMW M Team Studie」代表兼監督に就任。自らチームを引っ張り、スーパー耐久シリーズやGT ASIA等のレースに参戦し、多くのタイトルを獲得、BMW専門店としての知名度を高めてきました。

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(出典:FUNDINNO)

 同社の主力事業は、BMWを中心とした中古車販売事業です。仕入れた車両を販売するだけでなく、レースメカニックの経験も持つ1級整備士が所属する認証整備工場でカスタムやチューニングも行っています。

 一般的にBMWは、普通の中古車として販売しても人気の高さから収益確保が見込めるといいますが、同社独自のカスタムによって、世界で1台だけの車両を提供できる点が強みだと考えています。

 同社のユーザーは自動車好きが多い上、カスタムした車両は市場よりも高い値段で販売できるため、1台あたりの利幅も大きくなるそうです。

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(出典:FUNDINNO)

 また、同社は、車両の美しさを追求したコーティングを行うオートディテーリング事業や買取業、法人向けのレンタカー事業なども手がけており、BMWに関するサービスをオールインワンで提供しています。

 「技術でBMWの魅力を引き出すとともに、レースなどを通じて世界に情報を発信する役割を果たし、自動車で世界を駆け抜ける楽しさを広く伝えていきたいと考えています」(同社)

 事業計画と施策のサマリは以下の通りです。

【来期(2023年10月~2024年9月期)】売上高約16.8億円

 西宮市の国道2号線沿いの国産・輸入車ディーラーが立ち並ぶ地にショールームを新たに出店し、販売を促進する計画です。全国展開に向けたフランチャイズ展開の準備も進めていく予定です。

【再来期(2024年10月~2025年9月期)】売上高約19.3億円

 関西エリアを中心に自社が所有する中古車及びレンタカーの在庫を共有するシステムを導入し、フランチャイズ展開することで、在庫車の回転率をさらに向上していく計画です。まずは関西から拠点を増やした後、関東にも進出する予定です。

【再々来期(2025年10月~2026年9月期)】売上高約20.9億円

 整備工場の増築を行い、さらなるサービス向上を目指します。整備売上は年々、増収傾向にあり、規模拡大によるさらなる収益化を見込んでいます。

【IPOのタイミング】

 2028年にIPOに向け着手する計画です。海外にもショールームを開設して、売り上げ増加を図る予定です。この頃には日本中に支店を広め、BMWユーザーとのネットワークを構築するとしています。



「車離れ」の一方、多様化する車の楽しみ方

 近年、「車離れ」が叫ばれる一方、全国にはまだまだ、車社会の地域は多く、また、車を所有しなくても、レンタカーやカーシェアリングの需要は高まっていると同社は考えています。

 また、近年はユーザーの好みに合わせて改造した「自分好みの1台」を求める動きが広がっており、日本最大のカスタムカーの祭典「東京オートサロン」は2020年に過去最多の約33万人が来場、コロナ禍で落ち込んだものの、2023年には約18万人が来場しているそうです。

 「弊社では、今の時代に合わせた車の楽しみ方をさまざまな形で提供しております。例えば、フルカスタムカー販売やレーシングチームの運営、レンタカー事業など、事業の多角化を行ってきました。今後も各事業の強化、および事業多角化等を通じて、ユーザー様や観戦者様が、お持ちの知識量に関係なく、自動車を楽しめるようにしていきたいと考えております」(同社)

BMWに特化し、高い専門性が強みに

 同社は元々、輸入車全般の取り扱いに強みを持っていましたが、2015年より、BMW専門店へ業態をシフトさせています。

 BMWに特化したことで、同メーカー車種に関する情報を加速度的に収集し、その知見とノウハウから、一般の輸入車販売店よりも専門性を高めていると自負しています。

 買取事業では、カスタムカーを下取りする際、パーツの価値も加味して値付けする必要があるため、一般車に比べて査定の難易度が上がるといいますが、同社はカスタムパーツの知見があり、BMWに特化しているため、適切な買取価格を提示できているほか、適正価格で販売して利益を確保できるそうです。

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(出典:FUNDINNO)

 整備・メンテナンスの面では、自社の認証整備工場で、ディーラーにしかない特殊な整備装置も活用した確実かつ安心・安全なメンテナンス作業が行えるといいます。また、オートディテーリング専門の職人が、車両のコンディションに合わせた研磨やコーティングなどを行うことができるそうです。

 同社は2022年から、法人向けにBMWの長期レンタカーサービスも開始。これまでに、同社がスポンサードしているサッカーJ1・ヴィッセル神戸(楽天ヴィッセル神戸株式会社)のほか、大手タイヤメーカー、家電メーカーなど複数の企業に利用されています。

 レンタカーを利用中に事故などで自走できなくなった場合は、レッカーサービスも提供しており、ユーザーが車両トラブルに遭った際も同社がサポートを行います。

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(出典:FUNDINNO)

 また、地域の事業を応援する活動も積極的に実施しており、ヴィッセル神戸のオフィシャルスポンサーを務めることで、地域の活性化にも貢献していきたい考えです。

 2020年からは、BMWオフィシャルレーシングチームを運営する「YZ RACING」を結成し、レース参戦により、ブランド価値向上や技術面でのノウハウが新たに蓄積されるなどの副次的効果も生まれているといいます。

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(出典:FUNDINNO)

 「今後、『BMW=弊社』と認知していただけるよう専門店としての最高峰を目指し、また、BMWという自動車の魅力を多くの人に知ってもらい、世界に1台の車を楽しんでいただける世界を作っていきたいと考えています」(同社)

「ビジネスモデル」「販売戦略」「競合優位性」

【ビジネスモデル】

 同社の事業の柱は、カスタムしたBMWの販売による売上で、現在、売上の80%以上を車両販売が占めています。

 今後、新たな柱として注力しているのはレンタカー事業です。損保会社への交通事故代車としての提供や、法人向けの月単位での貸し出しにより、まとまったインカムゲイン(資産保有による収入)が見込めるといいます。

 さらに、レンタカーとして2~3年活用した車両を整備・カスタマイズして、付加価値をつけて売却し、キャピタルゲイン(資産価値の上昇による利益)を得ることも目指しています。

【販売戦略】

 現在、店頭には常時50台以上の在庫があり、大手中古車販売サイトなどでも集客を行っていますが、今後はフランチャイズ加盟店を募集することで販売台数を拡大していく計画です。

 フランチャイズ店舗は独自の在庫を抱えるのではなく、「共有在庫」として同社が保有する在庫車両も共有することで、自動車販売の参入障壁となる初期の在庫確保に必要な資金を大幅に削減できるといいます。

 現在、大阪府と兵庫県で準備を進めており、2024年に2店舗が開業する見込みです。特に既存の中古車販売事業者をフランチャイジーのターゲットとし、在庫シェアによる販売力の向上、商圏の拡大を目指します。

 FC展開以外にも、地域貢献活動を伴うイベントでの車両展示も行っていく計画です。また、2023年7月より、「トークン発行型クラウドファンディング」を活用し、レーシングチーム初のトークンコミュニティを形成、すでに約50人が参加しているそうです。

【競合優位性】

 同社が中古車買い取り時に行う適正な値付けは、BMW専門店として培ってきた査定力によるものだといいます。

 また、同社独自の取り組みとして、ドイツのメーカーとBMW専用パーツの共同開発を行っているほか、BMW公式チームとしてレーシングチームを運営し、レースに参戦するなどの活動を行っています。

 レース活動では、世界に15人しかいないBMW M モータースポーツのエンジニアからサポートも受けながら活動しており、また、レースで培ってきたノウハウにより、乗り心地の追求や迅速な整備テクニック、開発力などを向上させているそうです。

 「こうした取り組みが、弊社事業の認知度向上につながっているだけでなく、弊社の取り組みに対するファンエンゲージメントの効果も現れていると考えています」(同社)

 中古車の取り扱いには、車体の状態の査定など緻密な検査が必要だといいますが、同社では自社の査定のほか、第三者機関による車体の鑑定書を全車種に必ず添付しています。第三者の評価も加えることで、トレーサビリティの公正さを保っているそうです。

今後の成長に向けて

(1)フランチャイズ全国展開、海外レース参戦で「日本一のBMW専門店」へ

 今後はフランチャイズ展開により、全国へ商圏を拡大する計画です。同時に、直営のショールームを兵庫県内にオープンし、在庫の保有台数を伸ばしていくことで売上を向上させ、中古車販売店のM&Aも行いながら、事業規模拡大を図るといいます。

 また、中古車ビジネスに意欲のある人材を積極的に雇用し、事業ノウハウを伝授してFC店舗の運営を任せる起業家の育成にも注力していきたい考えです。

 その他、ブランド向上のために海外でのレース活動も視野に入れて活動していくとしています。

 「弊社が目指すのは、日本で一番有名なBMW専門店です。それを実現した際には、日本中のお客様にBMWおよびカスタムカーに乗る喜びや楽しみを届ける存在になっていると考えます」(同社)

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(出典:FUNDINNO)

(2)将来のExitはIPOを想定
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(出典:FUNDINNO)

(3)2029年に年間累計販売台数560台突破を計画
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(出典:FUNDINNO)

類似上場企業(業態やサービス・製品などで類似性の見られる企業)

・グッドスピード <7676> [東証G]
・サンオータス <7623> [東証S]
・ケーユーホールディングス <9856> [東証S]
・トラスト <3347> [東証S]
・アップガレージグループ <7134> [東証S]

株主優待

【基準日】
毎年12月末日

【優待内容】
▼1~27株保有
・車両購入時に特典として、ボディコーティングを無料で提供する。
・レースの無料観戦チケットを1枚提供する。

▼28~45株保有
・車両購入時に特典として、ボディコーティングを無料で提供する。
・レンタカーを半額で利用できる。
・レースの無料観戦チケットを2枚提供する。

▼46株以上保有
・車両購入時に特典として、ボディコーティングを無料で提供する。
・レンタカーを半額で利用できる。
・同社が運営するチームのレースに1シーズン、応援メンバーとして参加できる。観戦のみではなく、実際にピットの中に入って、チームメンバーとして一緒に応援できる。

※ボディコーティングは1人1台まで。
※レンタカーは1人10回まで。
※レースへの参加は1シーズンのみ。

【申し込み方法】
優待基準日を経過後、同社へ直接、株主優待を利用する旨を連絡する。

【注意事項】
・当優待は1人1度限りの利用とする。また、株主本人以外は利用できない。優待内容は変更になる場合がある。

発行者・募集情報

■募集株式の発行者の商号及び住所、資本金等
株式会社Y'z One
兵庫県西宮市丸橋町8番100号
資本金:50,000,000円(2023年8月7日現在)
発行済株式総数:1,000株(同)
発行可能株式総数:2,000株
設立日:2012年2月2日
決算日:9月30日
※2023年9月20日を効力発生日として、1株を40株とする株式分割に伴う発行済株式総数、発行可能株式総数の変更を実施しており、登記申請中。登記完了後の発行済株式総数は40,000株、発行可能株式総数は1,000,000株となる。

■募集株式の発行者の代表者
代表取締役 片野田洋介

■募集株式の種類及び数(上限)
普通株式 4,545株

■募集株式の払込金額
1株あたり 11,000円

■資金使途
・目標募集額達成時の資金使途内訳
調達額999万円を以下の目的に充てる予定。
車両仕入代 779万円
手数料 219万円

・上限募集額達成時の資金使途内訳
上記に追加し、調達額3,999万円(目標募集額999万円と上限募集額4,999万円との差額)を以下の目的に充てる予定。
車両仕入代 3,119万円
手数料 879万円

■投資金額のコース及び株数
99,000円コース(9株)
198,000円コース(18株)
297,000円コース(27株)
396,000円コース(36株)
495,000円コース(45株)
990,000円コース(90株)
1,980,000円コース(180株)
2,970,000円コース(270株)
3,960,000円コース(360株)
4,950,000円コース(450株)
5,940,000円コース(540株)
6,930,000円コース(630株)
7,920,000円コース(720株)
8,910,000円コース(810株)
9,900,000円コース(900株)
※特定投資家口座以外からの申し込みの場合、495,000円コース(45株)までしか申し込みできない。特定投資家口座からの申し込みの場合、9,900,000円コース(900株)を上限とする。

■申込期間
2023年10月2日~10月16日

■目標募集額
9,999,000円(上限募集額 49,995,000円)
※特定投資家口座全体からの申し込みの上限は39,996,000円とする。

■払込期日
2023年11月9日

■連絡先
株式会社Y'z One
電話番号:0798-78-2201
メールアドレス:bmw_proshop@yz-one.net

※本株式投資型クラウドファンディングの詳細については、FUNDINNOの下記ページをご覧ください。

〈3期連続売上高10億円達成〉レースで培った技術をフィードバック。全国FC展開とM&A戦略で新たな車両販売モデルを創出する「Y'z One」

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