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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):アルデプロ、タメニー、キユソ流通

アルデプロ <日足> 「株探」多機能チャートより
■アルデプロ <8925>  380円  +31 円 (+8.9%)  本日終値
 アルデプロ<8925>が切り返し急。29日、23年7月期の連結決算発表にあわせ、24年7月期の業績予想を開示し、最終利益が前期比9.4%増の21億円となる見通しを示した。今期の年間配当を同5円増配の20円を計画する。発行済み株式総数の5.81%に相当する196万1000株を10月31日に消却することも決めた。前期の連結業績は計画に対し下振れて着地したものの、増益・増配計画が示されたほか、自己株の再放出に伴う潜在的な需給悪化懸念が後退したとの受け止めも加わり、買いが集まったようだ。今期の売上高は前期比11.7%増の230億円を計画する。引き続き東京都心部を中心に築古のオフィスビルなど収益不動産の仕入れと販売に積極的に取り組む方針。同社は貸付債権に関する貸倒引当金の計上や、取引先の連結子会社該当性などについての疑義の判明に伴い、社外調査委員会による調査を進めていた。今回、同調査の報告内容を踏まえ、信託受託権の売買の売上計上を取り消した結果、23年7月期は売上高が205億9600万円、最終利益が19億2000万円となり、計画を下回って着地した。同社は23年7月期から連結財務諸表を作成しており、決算短信の連結経営成績に前の期と比較した増減率の記載はない。調査の実施に伴い、期末後50日を過ぎての決算発表となった。

■タメニー <6181>  120円  +9 円 (+8.1%)  本日終値
 タメニー<6181>が大幅高。同社は28日取引終了後、東京都の「結婚支援マッチング事業支援業務」の事業プロモーターである日本旅行(東京都中央区)から、東京都における結婚支援業務の実施事業会社として選定されたと発表。これが材料視されたようだ。東京都が実施する「結婚支援マッチング事業」は、結婚を希望する18歳以上の未婚の都民を対象とし、交流イベントの開催、人工知能(AI)によるマッチングの提供、WEBによる婚活相談の取り組みを総合的に実施し、婚活に関する不安を解消することで、結婚の気運の更なる醸成を図り、婚活に踏み出す人を増やすことを目指している。

■キユーソー流通システム <9369>  1,015円  +62 円 (+6.5%)  本日終値
 キユーソー流通システム<9369>が急反発し、フシ目の1000円台が視界に入った。28日の取引終了後に発表した23年11月期第3四半期累計(22年12月~23年8月)の連結決算は、営業収益が前年同期比2.7%増の1373億6100万円、最終利益が同10.3%減の11億5500万円だった。一方、直近の3か月間である23年6~8月期は営業収益が同3.3%増となったほか、最終利益は同1.8%増と増益を確保した。業況のモメンタム回復を好感した買いが集まったようだ。主力の共同物流事業では、鶏卵不足の影響に回復の動きがみられたという。

■正興電機製作所 <6653>  1,192円  +47 円 (+4.1%)  本日終値
 正興電機製作所<6653>が3日続伸し、年初来高値を更新した。同社は28日、グループ会社の正興ITソリューションが国土交通省と港湾技術開発業務の委託契約を締結したことを明らかにしており、これが材料視されたようだ。委託内容は、港湾労働者の安全性向上、労働環境の改善のための「不安全行動の定量的評価に基づく事故抑止に関する技術開発」をマリンソリューションズ/九州大学発ベンチャーと、同港湾技術開発業務「TOS高度化によるRFコンテナ管理の効率化と荷役安全性の確保」をJFEホールディングス<5411>傘下のJFEエンジニアリングと共同開発するものだとしている。

■クロスマーケ <3675>  737円  +27 円 (+3.8%)  本日終値
 クロス・マーケティンググループ<3675>が反発。同社は28日取引終了後、子会社のクロス・マーケティングが非階層型クラスタリングの圧倒的な精度向上を達成する独自手法「k-umeyama」を開発したと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。クラスター分析は、似た特徴を持つもの同士をグループにまとめる手法で、特にマーケティング・リサーチの業界でよく用いられている。今回開発した「k-umeyama」を採用することで、マーケティングや広告業界にとどまらず、クラスタリングが日常的に活用されている画像処理や人工知能(AI)を用いた判断処理など、多くの分野で革新的な精度向上が実現できるという。また、同日には子会社のドゥ・ハウスとREECHが、群馬県の吾妻地域広域連携事業実行委員会が地域活性化への取り組みの一環として、10月1日から開催するデジタルスタンプラリー「心とからだが満たされるあがつまラリー旅」の企画運営やプロモーションを受託したことも明らかにしている。

■ギックス <9219>  1,667円  +47 円 (+2.9%)  本日終値
 ギックス<9219>は大幅高で3日ぶりに反発。午前11時ごろ、商業施設・観光事業向けキャンペーンツール「マイグル」が、商業施設「田無アスタ専門店街」(東京都西東京市)で採用されたと発表しており、好材料視された。マイグルは20年3月に提供を開始した、商業施設の買い回りや観光地の周遊促進を目的としたデジタルスタンプラリー形式のキャンペーンの実施・運営・管理ツール。今回は、「田無アスタ専門店街」が10月1日から開催するキャンペーン「LINEデジタルスタンプラリー」に採用されたとしている。

■高見サイ <6424>  1,140円  +30 円 (+2.7%)  本日終値
 高見沢サイバネティックス<6424>が大幅続伸。午前10時ごろ、タガヤス(大阪市中央区)が福井県おおい町に建設中の植物工場に採用された、完全人工光型植物工場「AN」導入に伴い、設置に協力すると発表しており、好材料視された。「AN」は、三菱ケミカルアクア・ソリューションズ(東京都中央区)とクレオテクノロジー(埼玉県滑川町)が共同開発した完全人工光型植物工場システムで、高見サイはその構成機器及び部品の製作、組み立て、現地設置などまで一貫して協力するとしている。

■DMソリュ <6549>  1,323円  +26 円 (+2.0%)  本日終値
 ディーエムソリューションズ<6549>が反発。28日の取引終了後、東京都国立市に物流拠点用の土地・建物を取得すると発表しており、好材料視された。同社のダイレクトメール事業におけるフルフィルメントサービスが、近年のEC通販市場の拡大に伴い取引量を大きく伸ばし、既存のフルフィルメントセンターの稼働率が高い水準に達する一方、物流拠点のほとんどは賃貸であることから、今回の物件取得を判断したという。今回の「国立フルフィルメントセンター」(仮称)取得により、事業拡大機会を捉えるとともに、収益率向上にもつながると期待されているという。なお、同件が24年3月期業績に与える影響は軽微としている。

■エコナック <3521>  156円  +3 円 (+2.0%)  本日終値
 エコナックホールディングス<3521>が続伸。28日の取引終了後、10月1日に実施予定の株式併合の影響を考慮して、株主優待制度を変更すると発表しており、好材料視された。現行制度では毎年3月末時点で500株以上を保有する株主を対象に温浴施設「テルマー湯」新宿店で利用できる優待券を保有株数に応じて1~3枚贈呈していたが、新制度では300株以上を保有する株主を対象に「テルマー湯」新宿店と西麻布店で利用できる優待券を保有株数に応じて各1~3枚贈呈するとしている。

■アイズ <5242>  2,860円  +26 円 (+0.9%)  本日終値
 アイズ<5242>が続伸。28日の取引終了後、実店舗向けマーケティングSaaS「aumoマイビジネス」を運営するアウモ(東京都港区)と業務提携したと発表しており、好材料視された。アウモの「aumoマイビジネス」は、店舗や施設が必要なマーケティングをワンプロダクトで管理・運用・分析することでコストを削減し、集客効果を上げることができるツール。今回の提携により両社が保有する経営資源を相互に活用することでシナジーを創出し、店舗・施設運営を行う経営者やマーケターのニーズへの対応を強化するとしている。なお、同件による業績への影響は軽微としている。

●ストップ高銘柄
 イー・ロジット <9327>  613円  +100 円 (+19.5%) ストップ高   本日終値
 など、1銘柄

●ストップ安銘柄
 メドレックス <4586>  162円  -80 円 (-33.1%) ストップ安   本日終値
 など、1銘柄

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