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【材料】マイクロソフト、投資判断を引き上げには十分だが、強気になるまでには至らない=米国株個別

(NY時間12:49)
マイクロソフト<MSFT> 315.83(-1.18 -0.37%)

 きょうのIT・ハイテク株は買い戻しが出ており、ナスダックもプラス圏で推移している。しかし、マイクロソフト<MSFT>は軟調な推移となっている。

 アナリストは同社の人工知能(AI)におけるビジネスチャンスは、投資判断を引き上げるのには十分だが、目先の不確実性で強気になるまでには至らないと説明。投資判断を「売り」から「中立」に引き上げ、それまでの目標株価232ドルも削除した。

 同社のAIのビジネスチャンスは、対抗するにはあまりに強力な力と述べた一方で、同社のはいくつかの懸念も残っているという。「厄介な力学が目先に展開されているにもかかわらず、生成AIのシナリオはあまりにポジティブだ」と述べている。

 いくつかの懸念にウィンドウズ事業の苦戦を挙げている。パンデミックは、在宅勤務や授業受講のためにパソコン需要を押し上げた。しかし、規制が解除されると、需要環境は打撃を受け、多くのコンピューター・メーカーやチップ・メーカーに影響を与えた。同社も7月に発表した4-6月期(第4四半期)でパーソナル・コンピューティング部門の売上高は139億ドルと4%減少していた。

 しかし、PC市場には明るい兆しもある。調査会社IDCが先月発表したレポートによると、高インフレで消費が圧迫されているにもかかわらず、PCの出荷台数は2024年まで前年比3.7%の成長が見込まれるという。

 同アナリストはまた、同社のAIの将来についても懸念を抱いている。地球上の誰もがそうであるように、われわれは生成AIの物語が単なる物語以上のものになることを期待するようになったが、どの程度の収益化が、どのような時間枠で実現されるのかはまだ未知数の部分が多いと述べている。

 一方で、同社のフッドCFOは今月初めのコンファレンスで、同社の生成AIのツール群は、これまでのどの事業よりも早く売上高が100億ドルに達するだろうと述べていた。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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