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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):JMC、プロカン、スリーエフ

JMC <日足> 「株探」多機能チャートより
■サンフロンティア不動産 <8934>  1,507円  -18 円 (-1.2%)  本日終値
 サンフロンティア不動産<8934>は続落。同社は20日取引終了後に、アドバンテッジアドバイザーズ(東京都港区)と事業提携すると発表。同時にアドバンテッジアドバイザーズがサービスを提供するファンドを割当先とする第三者割当による第1回無担保転換社債(CB)型新株予約権付社債を発行することを明らかにした。この日はCBの株式転換による1株当たり利益の希薄化が懸念されている格好だ。サンフロ不はアドバンテッジアドバイザーズから、各種取り組みへのノウハウ提供や、M&A候補先の捜索、販売網の拡大などの支援を受ける予定だ。サンフロ不が発行するCBによる調達金額は約100億円で償還日は2028年10月の5年債。転換価格は1554円で最大希薄化率は13.2%。調達資金は新規ホテル開発に伴う用地取得や建設工事資金、ホテル開発事業と建設事業を主としたM&A資金などに充てる。

■塩野義製薬 <4507>  6,664円  -77 円 (-1.1%)  本日終値
 塩野義製薬<4507>は3日続落した。20日の取引終了後、HIV感染予防における長時間作用型製剤「Apretude(カボテグラビル)」の欧州での承認取得について、同社が資本参加する英ヴィーブが発表したと開示した。これを手掛かり視した買いが朝方に入ったものの、上値を追う姿勢は限られた。全体相場が調整色を強めるなか、次第に利益確定目的の売りが膨らんだ。カボテグラビルは年間6回の投与で、毎日服薬が必要なエムトリシタビン/テノホビル ジソプロキシルフマル酸塩と比べ、高い予防効果があることが示されていた。すでに米国やオーストラリア、南アフリカなどで承認されており、現在もそれ以外の国々でヴィーブによる新薬承認申請が実施されているという。

■東京エレクトロン <8035>  20,500円  -225 円 (-1.1%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>が売り優勢の展開で2万円大台攻防を意識させる動きとなっている。前日の米国株市場でインテル<INTC>やエヌビディア<NVDA>など半導体関連株に売りがかさみ、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は1.7%強の下落でナスダック総合株価指数の下落率を上回った。これを受けて同社株をはじめ半導体セクターの主力銘柄はリスク回避目的の売りに晒されている。半導体製造装置関連株のなかで同社株は相対的に強さを発揮し、前週末15日には2万2000円近辺まで上値を伸ばし、年初来高値に急接近する場面があったが、その後は下値を模索する展開に変わった。また、株価は前日時点で中期波動の分水嶺である75日移動平均線とほぼ同じ位置まで水準を切り下げていたが、仮にきょう終値で割り込むと約4か月半ぶりとなる。同移動平均線を明確に下抜けると下降トレンド転換を示唆する。

■JMC <5704>  1,414円  +300 円 (+26.9%) ストップ高   本日終値
 JMC<5704>はストップ高。急速人気で一気に年初来高値を更新した。20日の取引終了後、大型低圧鋳造設備の導入を完了したと発表しており、今後の受注獲得への期待から買いを集めている。今回の設備導入により、巨大な車体部品を一体成型する技術「ギガキャスト」工法の試作に対応した大型鋳造部品の受注が可能になる。10月から稼働する。

■プロジェクトカンパニー <9246>  2,533円  +500 円 (+24.6%) ストップ高   本日終値
 プロジェクトカンパニー<9246>がストップ高。SBIホールディングス<8473>が午前11時30分ごろ、同社と資本・業務提携に向けた検討を開始すると発表しており、好材料視された。今回の資本・業務提携の検討は、提携関係を強化することにより、拡大する顧客基盤に対応した外部クレジットカード・会員カード活用によるポイント還元サービスや暗号資産取引など各種サービスの強化や、より良い顧客サービスの提供を図るのが狙い。SBIは9月20日時点でプロカン株式55万2600株を保有しているが、新たに30万株の取得枠を設定しており、上限まで株式を取得した場合の議決権保有割合は15.15%となる予定としている。

■スリーエフ <7544>  400円  +27 円 (+7.2%) 一時ストップ高   本日終値
 スリーエフ<7544>は後場急上昇。午後2時ごろ、24年2月期連結業績予想について、売上高を133億円から135億円(前期比2.2%増)へ、営業利益を3億3000万円から5億9000万円(同3.9倍)へ、最終利益を3000万円から1億1500万円(前期1億6400万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。人流が予想通りに回復したことに加えて、高粗利商品の販売が好調であったことから加盟店からのロイヤルティー収入が増加したことが要因。また、光熱費の高騰が計画と比較して落ち着いていたことで販管費も減少する見込みとしている。

■中央発條 <5992>  827円  +46 円 (+5.9%)  本日終値  東証プライム 上昇率7位
 中央発條<5992>がマドを開けて大陽線を形成、2月2日以来約7カ月半ぶりに年初来高値を更新した。トヨタ系列の自動車部品会社が軒並み人気化の経緯をたどっており、相対的に出遅れていた同社株にも物色の矛先が向いている。同社は自動車用ばねを手掛けるが、筆頭株主であるトヨタ自動車<7203>向けの売上比率が約6割を占めている。半導体不足解消に伴う自動車生産の回復を追い風に、業績も24年3月期は本業のもうけを示す営業利益が前期比3.7倍の13億円予想と急拡大する。PBRは0.3倍前後と依然として超割安圏にあり、水準訂正狙いの買いを引き寄せている。

■Kudan <4425>  1,585円  +65 円 (+4.3%)  本日終値
 Kudan<4425>は大幅高。20日の取引終了後、中国の自動運転ソリューション開発会社Whale Dynamic(ホエール・ダイナミック)との間で資本・業務提携に向けた基本合意書を締結したと発表。これを手掛かりに買われた。Kudanはホエール・ダイナミックに対し、24年3月期と25年3月期に総額3億~4億円分の製品ライセンスを販売する。また、両社共同で製品開発の強化や事業開発・マーケティングを推進していく。Kudanはホエール・ダイナミックに5億円(発行済み株式数の約10%を想定)を出資する。来年までに資本・業務提携を締結する予定。

■セルシード <7776>  419円  +9 円 (+2.2%)  本日終値
 セルシード<7776>が反発。20日の取引終了後、医薬品医療機器総合機構(PMDA)に対し、同種軟骨細胞シート(CLS2901C)の第3相試験の治験計画届書を提出したと発表。開発活動の進展を好感した買いが集まったようだ。変形性膝関節症を持ち、脛骨近位骨切り術の適応となる患者を対象とする。来年早々に被験者登録を開始する予定。秘密保持契約のもと、提携先候補企業との交渉も引き続き行っているとした。

●ストップ高銘柄
 JMC <5704>  1,414円  +300 円 (+26.9%) ストップ高   本日終値
 など、2銘柄

●ストップ安銘柄
 オンコリス <4588>  585円  -100 円 (-14.6%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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