【市況】NY株式:NYダウは76ドル安、追加利上げを警戒
NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより
米国株式市場は続落。ダウ平均は76.85ドル安の34,440.88ドル、ナスダックは209.06ポイント安の13,469.13で取引を終了した。
利上げ終了観測などに連れた金利の低下を好感し、寄り付き後、上昇。政府機関閉鎖リスクが低下したことも買い材料となり続伸した。その後、連邦準備制度理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)で市場の予想通り政策金利据え置きを決定したが、インフレの目標達成までの道のりは長いと追加利上げの可能性も除外しなかったため金利上昇に連れ相場は下落に転じ、終盤にかけ下落幅を拡大し終了。セクター別では電気通信サービスやヘルスケア機器・サービスが上昇した一方で、メディア・娯楽や半導体・同製造装置が下落した。
化粧品メーカーのコティ(COTY)は香水を中心に美容関連の需要が強く通期見通しを引上げ、上昇。ヨガアパレルのルルレモン(LULU)、手作りぬいぐるみの専門小売り、ビルド・ア・ベア・ワークショップ(BBW)はアナリストの投資判断引上げでそれぞれ上昇。地銀のファースト・シチズンズ・バンクシェアーズ(FCNCA)は購入したシリコンバレー銀の資産を巡る利益に期待ができると、アナリストが投資判断を引上げ買われた。また、ディスカウント小売りのウォルマート(WMT)は初のペットサービスセンターをダラス、ジョージアにオープン、同事業参入期待に、上昇。競合でオンラインペット用品小売りのチューイ(CHWY)は下落した。
マーケティング・データ自動化プロバイダーのクラビヨ(KVYO)はニューヨーク証券取引所に上場し、36.75ドルの初値をつけた。公開価格の30ドルを23%上回る水準。
運送会社のフェデックス(FDX)は取引終了後に決算を発表。内容が予想を上回り、時間外取引で買われている。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》
提供:フィスコ