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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:JBS、ペプドリ、三井住友FG

JBS <日足> 「株探」多機能チャートより
■日本ビジネスシステムズ <5036>  1,218円  +147 円 (+13.7%)  11:30現在
 日本ビジネスシステムズ<5036>が大幅高で3日続伸した。19日の取引終了後に23年9月期の連結業績予想を修正したと発表。売上高の見通しを1017億300万円から1120億円に、最終利益の見通しを28億8000万円から30億4000万円に引き上げた。トップラインとボトムラインの見通しを上方修正したことがポジティブ視されたようだ。ライセンス&プロダクツ事業での大型案件の新規獲得が売上高の上振れに大きく寄与した。実効税率の低下による影響も業績予想に織り込んだ。一方、営業利益と経常利益の見通しは下方修正した。クラウドインテグレーション事業において、クラウドDX(デジタルトランスフォーメーション)への本格的な需要増加に伴い、エンジニアのスキルシフトを進めた結果、有償稼働率が低下した。同社は今期の第1四半期から連結財務諸表を作成しており、決算短信の連結経営成績に、前年同期と比べた増減率の記載はない。

■ホットランド <3196>  1,816円  +129 円 (+7.7%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位
 ホットランド<3196>が急反発している。19日の取引終了後、23年12月期の連結業績予想について、売上高を375億円から402億5000万円(前期比25.1%増)へ、営業利益を15億円から23億5000万円(同34.7%増)へ、純利益を6億5000万円から14億5000万円(同6.8%増)へ上方修正して減益予想から一転して増益予想にするとともに、期末一括配当予想を7円から10円(前期7円)へ引き上げたことが好感されている。既存事業への集中と今後を見据えた新業態の開発、育成、成長に引き続き取り組んだ結果、8月までの売上高が堅調に推移していることが要因。また、為替差益の計上が見込まれることも寄与する。

■ペプチドリーム <4587>  1,718円  +61 円 (+3.7%)  11:30現在
 ペプチドリーム<4587>が反発している。この日の寄り前、ロシュ・グループ企業である米ジェネンテック社(カリフォルニア)と、複数の新たな創薬ターゲットに対するペプチド-放射性核種複合体(RI-PDC)の創製・開発に関する共同研究開発及びライセンス契約を締結したと発表しており、好材料視されている。両社は15年12月に複数ターゲットに対する創薬共同研究開発契約を締結して以降、16年にペプドリ独自の総薬開発プラットフォームであるPDPS技術の非独占的ライセンスを実施し、更に18年には両社の創薬共同研究開発の拡大契約を締結するなど協業関係にあった。今回の契約によりペプドリはPDPSを用いて、RI-PDCの創製を目的としてジェネンテック社が選定する創薬ターゲットに対するペプチド候補化合物の同定・最適化を実施するとしている。契約に基づき、ペプドリはジェネンテック社から契約一時金として4000万ドルのほか、開発、承認、販売マイルストーンフィーとして10億ドルを受け取る可能性がある。更に製品化後は日本国外における正味売上高に応じて段階的に比率が定められた売り上げロイヤルティーを受け取る権利を有しているという。なお、同件による影響は23年12月期業績予想に織り込み済みとしている。

■三協立山 <5932>  981円  +34 円 (+3.6%)  11:30現在
 三協立山<5932>が4連騰と気を吐いている。同社株は8月1日に998円まで買われ、約3年ぶりとなる4ケタ大台復帰にあと一歩と迫ったが、その後は目先筋の利食い急ぎの動きが出て反落、800円台前半まで深押ししを強いられた経緯がある。その後はバリュー株物色の波に乗り再浮上、2度目の4ケタ大台チャレンジの動きをみせている。住宅用などを中心とするアルミ建材の大手だが、独子会社で電気自動車(EV)向けアルミ部材製造を手掛けており、EV関連の一角にも位置づけられている。トヨタ自動車<7203>のギガキャスト構想が開示され、アルミ関連株に物色の矛先が向いており、同社の株価も刺激されている。PBRは依然として0.3倍台で水準訂正余地が大きい。

■三井住友FG <8316>  7,677円  +77 円 (+1.0%)  11:30現在
 三井住友フィナンシャルグループ<8316>が続伸、年初来高値更新となった。ここにきて国内債券市場では10年債利回りが0.7%台で推移しており、一段とマイナス金利解除に向けた思惑が募っている。今週の21~22日の日程で行われる日銀の金融政策決定会合では政策変更がなくても、会合後の植田和男日銀総裁の記者会見でタカ派的発言が想定されることで、同社株などメガバンクをはじめ銀行セクターの株価を刺激している。そのなか、三井住友FGは三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>と比較してPBRが低く、相対的にリターンリバーサル狙いの買いが入りやすい面もあるようだ。

■JR東日本 <9020>  8,902円  +76 円 (+0.9%)  11:30現在
 JR東日本<9020>が反発している。きょう付の日本経済新聞朝刊で、「新幹線を使った生鮮品や電子部品などの小口荷物の大量輸送サービスを2024年度にも始める」と報じられており、好材料視されている。記事によると、通常の営業列車に荷物と旅客を同時にのせるほか、荷物専用の列車を定期便として走らせることも目指すという。テレワークの定着で、関東在来線の定期収入がコロナ禍前の8割水準にとどまるなか、物流事業を新たな収益源に育てる方針としている。

■SBIGAM <4765>  576円  +2 円 (+0.4%)  11:30現在
 SBIグローバルアセットマネジメント<4765>が4日続伸している。19日の取引終了後、未定としていた24年3月期の配当予想について、中間配当は8円50銭にすると発表したことが好感されている。前年同期に比べて25銭の増配となる。

■エア・ウォーター <4088>  1,911円  +5.5 円 (+0.3%)  11:30現在
 エア・ウォーター<4088>がしっかり。きょう付の日本経済新聞朝刊で、「米国で燃料電池車(FCV)向け水素の製造・販売に乗り出す」と報じられたことが好材料視されている。記事によると、FCVは多くの荷物を積んで決められたルートを走る大型トラックなどでの需要が期待できることから、国内での長距離輸送が見込まれる米国で水素サプライチェーンの構築を目指すのが狙いという。27年度にも水素の製造プラントを稼働させる計画としており、米国事業の将来の柱になるとの期待感から買われているようだ。

■HIOKI <6866>  7,430円  +10 円 (+0.1%)  11:30現在
 HIOKI<6866>は朝安スタートも切り返す。午前10時ごろ、産業技術総合研究所向けに水電解インピーダンス計測システム「ALDAS-E」を受注したと発表しており、好材料視されている。「ALDAS-E」は、水電解装置や水電解セルを社会実装レベルの大電流で測定するシステム。受注した産業技術総合研究所福島再生可能エネルギー研究所(産総研FREA)では、NEDOグリーンイノベーション基金「水電解装置の評価技術の確立/再生可能エネルギーシステム環境下での水電解評価技術基盤構築」のプロジェクトにおいて水電解装置の評価基盤設備の構築を検討しており、「ALDAS-E」の採用は交流インピーダンス法による水電解セルの分析での活用を目的としているという。

■トヨタ自動車 <7203>  2,829円  -51 円 (-1.8%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>が強弱観対立のなかもしぶとく買いが入り、頑強な値動きを示している。株価は前日まで4営業日連続で上場来高値を更新しており、目先やや買い疲れ感がみられるものの先高期待は根強い。時価総額は約47兆円に膨らんでおり、全上場企業のなかで2位の三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>の3倍近い水準と群を抜いている。足もとは円がやや買い戻されているとはいえ、外国為替市場で円安傾向が続いており、輸出株のなかでもとりわけ円安感応度が高い同社株には追い風材料となっている。また、同社の電動化戦略に注目が集まるなか、電気自動車(EV)を対象とした新たな製造技術「ギガキャスト」が公開され、これを評価する動きも株高に反映されているもようだ。

■フルマルHD <7128>  2,781円  -9 円 (-0.3%)  11:30現在
 フルサト・マルカホールディングス<7128>は朝高後に下げに転じた。19日の取引終了後、発行済み株式総数の1.52%に相当する38万9600株を29日に消却すると発表した。株式の再放出による潜在的な需給悪化リスクが低下したと受け止めた買いが先行したものの、上値の重さが意識され、利益確定目的の売りに押された。あわせて同社は子会社のフルサト工業が保有する企業(フルマルHDの孫会社)2社の株式について、現物配当によりフルマルHDが取得し、同社が2社を完全子会社化する組織再編も発表した。

■NANO MRNA <4571>  233円  +49 円 (+26.6%) 一時ストップ高   11:30現在
 NANO MRNA<4571>に買いが殺到し、ストップ高の水準となる前営業日比50円高の234円に買われた。英学術調査会社のクラリベイト<CLVT>が19日、今年の引用栄誉賞の受賞者として23人の研究者を選出したと発表。受賞者となった日本の研究者の1人が、ナノMRNAの創業者で現在は社外取締役を務める川崎市産業振興財団ナノ医療イノベーションセンターの片岡一則センター長となった。クラリベイトの引用栄誉賞受賞者は、ノーベル賞の有力受賞候補者とみなされており、ナノMRNAへの買いを誘う要因となった。片岡氏は化学分野で引用栄誉賞を受賞した。また、日本の研究者としては、筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構の柳沢正史機構長が生理学・医学分野での受賞者に選出された。

■グラッドキューブ <9561>  622円  +85 円 (+15.8%) 一時ストップ高   11:30現在
 グラッドキューブ<9561>が大幅に3日続伸した。19日の取引終了後、workhouse(東京都江東区)からAI開発・運用や医療DX(デジタルトランスフォーメーション)開発などの事業を譲り受けると発表。事業拡大を期待した買いが入ったようだ。グラッドCはAI領域におけるコア人材と技術力の獲得により、新たなプロダクト開発や同領域での研究開発を推進する。対象事業の経営成績や資産・負債については精査中で、取得価格は精査完了後に決定する見通し。グラッドCの業績に及ぼす影響についても精査中で、公表すべき事項が生じた場合は速やかに開示するとした。

■誠建設工業 <8995>  891円  +110 円 (+14.1%) 一時ストップ高   11:30現在
 誠建設工業<8995>が急反発してストップ高の931円に買われ、年初来高値を更新している。19日の取引終了後、第2四半期累計(4~9月)連結業績予想について、売上高を10億2000万円から15億2600万円(前年同期比18.3%増)へ、営業利益を3000万円から9100万円(同19.7%増)へ、純利益を2500万円から6700万円(同17.5%増)へ上方修正したことが好感されている。建売住宅の販売が好調に推移し、第3四半期以降の売り上げ計上を見込んでいた物件が前倒しで引き渡しできていることが要因としている。

■タスキ <2987>  1,354円  +165 円 (+13.9%)  11:30現在
 タスキ<2987>がカイ気配スタート。19日の取引終了後、23年9月期の連結業績・配当予想の上方修正を発表した。最終利益の見通しは、これまでの予想の14億4000万円から15億1000万円(前期比38.8%増)に引き上げた。また今期の期末配当予想について、創立10周年の記念配当5円を含めて7円増額し、29円(前期の期末配当は33円)に見直しており、好感されたようだ。今期の売上高予想は165億円から185億5000万円(同51.1%増)に見直した。年間配当は記念配当を含めて50円(前期比17円増配)となる見込み。新築投資用IoTレジデンスやリファイニング物件の販売活動に注力した結果、第4四半期(7~9月)の販売件数が過去最多となり、売上高が想定を大きく上回る見通しとなった。あわせて同社は中期経営計画と長期ビジョンを公表。中期計画の経営目標として、26年9月期に売上高を383億円、最終利益を30億5000万円に伸ばす方針を掲げた。更に、長期ビジョンとして不動産仕入・開発SaaS市場で国内トップを目指すとし、Life Platform事業の売上高を33年9月期に1100億円(23年9月期は184億円の見通し)に成長させる構想も示している。

●ストップ高銘柄
 丸三証券 <8613>  750円  +100 円 (+15.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 以上、1銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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