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【市況】米住宅着工件数、2020年6月以来の低水準に減少 高金利が圧迫

 日本時間の21時半に発表になった8月の米住宅着工件数は前月比11.3%減少し、予想以上の減少となった。年率換算で前回の145万件から128万件に減少している。一戸建てと集合住宅の両方が減少した。

 住宅ローン金利が7%台の高水準を維持する中で、消費者の住宅購入への需要が減退している。新築住宅建設がこの水準に低下したのは2020年6月以来。

 直近は新築住宅が住宅市場をリードしているが、高止まりする住宅ローン金利が住宅建設業者を脅かし始めている。全米住宅建設業者協会の調査によると、需要が減退を見越して、建設業者は購入者の需要を高めるために9月に値下げを強化し始めたという。

 一方、同時に発表になった今後の動向を示す建築許可件数のほうは6.9%増の154万件となった。これは2022年10月以来の高水準となっている。

*米住宅着工件数(8月)21:30
結果 128.3万件
予想 143.8万件 前回 144.7万件(145.2万件から修正)
*住宅建築許可件数
結果 154.3万件
予想 143.9万件 前回 144.3万件(144.2万件から修正)

 住宅建設株は時間外で軟調に推移している。

(NY時間09:06)時間外
DRホートン<DHI> 113.00(-0.19 -0.17%)
レナー<LEN> 116.05(-0.99 -0.84%)
KBホーム<KBH> 48.05(-0.24 -0.50%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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