【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 オービス、さくらさく、アトネイチャ (12日大引け後 発表分)

　9月12日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

　オービス <7827> [東証Ｓ]　　★今期経常を26％上方修正、配当も13円増額
　◆23年10月期の経常利益(非連結)を従来予想の5億円→6.3億円に25.8％上方修正。減益率が36.0％減→19.4％減に縮小する見通しとなった。ウッドショックによる木材供給不足の収束を背景に原材料価格が弱含みで推移するなか、新規・休眠顧客の掘り起こしや販路開拓によって適正な販売価格の維持と受注量の確保に取り組んだことが寄与。製材ラインの渋滞を解消する設備投資の実施で生産効率の改善が進むことも上振れにつながる。
　　業績上振れに伴い、期末一括配当を従来計画の50円→63円(前期は40円)に増額修正した。配当利回りは4.32％に上昇。

　テンポスＨＤ <2751> [東証Ｓ]　　★5-7月期(1Q)経常は39％増益で着地
　◆24年4月期第1四半期(5-7月)の連結経常利益は前年同期比39.0％増の8億円に拡大して着地。主力の物販事業で中古厨房機器を中心に販売が好調だったことが寄与。行動制限の緩和を背景に飲食事業が黒字化したことも大幅増益に貢献した。

　日東網 <3524> [東証Ｓ]　　★5-7月期(1Q)経常は6.8倍増益で着地
　◆24年4月期第1四半期(5-7月)の連結経常利益は前年同期比6.8倍の1.6億円に急拡大して着地。水産物の価格上昇や需要増加で漁業者の投資意欲が回復するなか、定置網、旋網、養殖網の受注が好調だったことが寄与。為替差益や受取保険金が増加したことも大幅増益に貢献した。
　　通期計画の4.5億円に対する進捗率は36.4％に達しており、業績上振れが期待される。

　さくらさく <7097> [東証Ｇ]　　★今期営業は42％増益、4円増配へ
　◆23年7月期の連結営業利益は前の期比15倍の3億1400万円に拡大して着地。続く24年7月期も前期比41.7％増の4億4500万円に伸びる見通しとなった。今期は主力の保育サービスで運営施設の収益力向上を図るほか、保育所周辺事業の収益化を目指す。
　　併せて、今期の年間配当は前期比4円増の16円に増配する方針とした。

　アトネイチャ <7823> [東証Ｐ]　　★今期配当を5円増額修正
　◆24年3月期の年間配当を従来計画の28円→33円(前期は28円)に増額修正した。新たに配当方針を設定。配当性向40％以上を基本とするが、ROE10％超を達成するまでは配当性向50％以上とする方針とした。配当利回りは4.20％に上昇。

株探ニュース