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【市況】株価指数先物【引け後】 今後リバランスの動きを警戒する必要


大阪12月限
日経225先物 32280 -140 (-0.43%)
TOPIX先物 2343.5 +3.0 (+0.12)

 日経225先物(12月限)は前日比140円安の3万2280円で取引を終了。寄り付きは3万2420円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万2520円)を下回り、前日と変わらずの水準から始まった。現物の寄り付き直後に3万2520円まで買われシカゴ先物にサヤ寄せしたものの、その後はボリンジャーバンドの+1σが心理的な抵抗となるなかで軟化し、前場中盤にかけて3万2190円まで売られる場面が見られた。売り一巡後は前場終盤にかけて3万2370円まで下げ渋る動きとなったものの、ランチタイムでは3万2260円~3万2350円辺りでの保ち合いを継続。後場に入るとレンジを切り下げて、中盤に3万2170円まで下落幅を広げた。

 日経225先物は+1σからの戻りの鈍さが意識されるなか、ショートが優勢となった。香港ハンセン指数や台湾加権指数の下落をきっかけとした前場中盤にかけての下げで、75日移動平均線が位置する3万2230円を下回り、後場中盤の下落場面でも同線を下回ったものの、短期トレードが中心であり、売り一巡後は75日線を支持線とした底堅さが見られた。

 グローベックスの米株先物は、主要な指数先物がプラス圏で推移しており、リバウンドが意識されやすいだろう。一方で、為替市場では円相場が一時1ドル=145円90銭台と円高に振れた。日本銀行の植田和男総裁の発言をきっかけに、年内の政策変更への思惑が高まり、マイナス金利政策の解除を織り込む動きから長期金利が上昇した。円高進行と金利上昇により自動車株など輸出関連が下落した半面、銀行株の上昇が目立った。これまで日米金利差を狙った日本株への資金流入が続いていたこともあり、今後リバランスの動きを警戒する必要はありそうだ。

 なお、NT倍率は先物中心限月で13.77倍に低下した。下向きのトレンドが継続するなか2月22日に付けた13.70倍や1月16日の13.62倍辺りを意識したNTショートでのスプレッド狙いに向かわせそうである。日経225先物は75日線を下回ってくるようだと、25日線を試す流れで節目の3万2000円割れを狙ったショートが入りやすいと考えられ、NTショートが意識されよう。

 手口面では、日経225先物はABNクリアリン証券が2000枚、シティグループ証券が1865枚、モルガンMUFG証券が1300枚、auカブコム証券が209枚、UBS証券が138枚の買い越しに対して、三菱UFJ証券が1339枚、ゴールドマン証券が1038枚、JPモルガン証券が1009枚、SBI証券が720枚、ドイツ証券が614枚の売り越しだった。

 TOPIX先物は、バークレイズ証券が2442枚、JPモルガン証券が1853枚、シティグループ証券が1246枚、野村証券が466枚、みずほ証券が127枚の買い越しに対して、ドイツ証券が1571枚、モルガンMUFG証券が1159枚、ABNクリアリン証券が951枚、ソシエテジェネラル証券が823枚、ゴールドマン証券が762枚の売り越しだった。

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