【市況】【↑】日経平均 大引け| 8日続伸、欧米株安も円安進行で買い継続 (9月6日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 33115.06
高値 33282.15(12:55)
安値 33088.22(09:15)
大引け 33241.02(前日比 +204.26 、 +0.62% )
売買高 14億0466万株 (東証プライム概算)
売買代金 3兆5433億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は8日続伸、リスク選好の地合い続く
2.前日の欧米株安もドル高・円安の進行が追い風に
3.米株市場は長期金利上昇を警戒し軟調な地合い
4.原油高騰は警戒も、東京市場は先物主導で上昇
5.値上がり数は1000弱で全体の5割強にとどまる
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前営業日比195ドル安と反落した。原油高に伴うインフレ懸念の浮上に押され売りが優勢となった。
東京市場では幅広い銘柄に買いが先行し、日経平均株価は上値追い継続。前日の欧米株安も、外国為替市場で円安が進んだことを材料に底堅さを発揮した。
6日の東京市場は、朝方から買いが先行し途中伸び悩む場面はあったものの、終始3万3000円台をキープし、取引終盤に上げ足を強めた。前日の欧州株市場では主要国の株価指数が総じて軟調だったほか、米国株市場でも長期金利の上昇を嫌気して、NYダウが200ドル近い下げをみせた。足もとで原油価格が高騰するなか、インフレ警戒感が再燃、FRBによる金融引き締め長期化への懸念が重荷となった。しかし、日米金利差拡大を背景に外国為替市場でドル買い・円売りの動きが強まり、1ドル=147円台後半まで円安が進んだことで、東京市場では輸出セクター中心に株価の下支え材料となった。ただ、アジア株が総じて軟調な推移となっており、東京市場も取り立てて買い材料はなく。先物主導のインデックス買いの影響が大きかったようだ。値上がり銘柄数もプライム市場全体の53%にとどまった。
個別では、売買代金首位のレーザーテック<6920>がしっかり、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>なども高い。トヨタ自動車<7203>が商いを膨らませ上昇した。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが堅調、三菱重工業<7011>の上げ足が目立っている。ダイキン工業<6367>も買いが優勢だった。値幅制限拡大の星光PMC<4963>が3日連続のストップ高。三井E&S<7003>、さくらインターネット<3778>、リョービ<5851>などが値を飛ばした。
半面、川崎汽船<9107>、日本郵船<9101>などが利益確定売りに押されたほか、ソフトバンクグループ<9984>、三菱商事<8058>、武田薬品工業<4502>も冴えない。ネクステージ<3186>はストップ安で値下がり率トップ。ヤマエグループホールディングス<7130>、ネットプロテクションズホールディングス<7383>などの下げが目立つほか、ダイコク電機<6430>、円谷フィールズホールディングス<2767>も安い。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、アドテスト <6857>、ファストリ <9983>、ダイキン <6367>、トヨタ <7203>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約132円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファナック <6954>、アサヒ <2502>、SBG <9984>、中外薬 <4519>、HOYA <7741>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約22円。
東証33業種のうち上昇は24業種。上昇率の上位5業種は(1)証券商品先物、(2)輸送用機器、(3)鉱業、(4)保険業、(5)石油石炭製品。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)倉庫運輸関連、(3)食料品、(4)陸運業、(5)パルプ・紙。
■個別材料株
△ITbook <1447> [東証G]
総務省の実証事業採択を手掛かり視。
△焼津水化 <2812> [東証S]
旧村上ファンド系の5%超保有を思惑視。
△IGS <4265> [東証G]
JTBとの教育活動効果測定システム開発で収益貢献期待膨らむ。
△エクスM <4394> [東証G]
自動車開発支援領域でのISID <4812> との業務提携。
△リョービ <5851> [東証P]
トヨタ「ギガキャスト」で活躍機会広がる。
△フロイント <6312> [東証S]
造粒・粉体技術の全固体電池向け新境地開拓に期待。
△ヒーハイスト <6433> [東証S]
半導体関連の成長期待株として関心向かう。
△ポート <7047> [東証G]
人材紹介サービスの地方展開を開始へ。
△フジコーポ <7605> [東証P]
第3四半期累計は最終19%増益で通期計画進捗率91%。
△総合商研 <7850> [東証S]
23年7月期の業績上方修正で営業65%増益。
▼ネクステージ <3186> [東証P]
不正行為の疑いに関する一部報道を嫌気。
▼ライフネット <7157> [東証G]
本日から公募・売り出しの価格決定期間に。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)星光PMC <4963>、(2)三井E&S <7003>、(3)リョービ <5851>、(4)さくらネット <3778>、(5)フジコーポ <7605>、(6)山口FG <8418>、(7)萩原電気HD <7467>、(8)OKI <6703>、(9)イワキ <6237>、(10)ジャノメ <6445>。
値下がり率上位10傑は(1)ネクステージ <3186>、(2)ネットプロ <7383>、(3)ヤマエGHD <7130>、(4)ダイコク電 <6430>、(5)ハブ <3030>、(6)トーホー <8142>、(7)円谷フィHD <2767>、(8)MARUWA <5344>、(9)ビジョン <9416>、(10)エムアップ <3661>。
【大引け】
日経平均は前日比204.26円(0.62%)高の3万3241.02円。TOPIXは前日比14.68(0.62%)高の2392.53。出来高は概算で14億0466万株。東証プライムの値上がり銘柄数は965、値下がり銘柄数は790となった。東証マザーズ指数は766.95ポイント(1.84ポイント安)。
[2023年9月6日]
株探ニュース