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【市況】ジャクソンホールでの中央銀行の論調はバランスが取れていた

 きょうの市場はこの日発表の2つの米経済指標が予想外に弱い内容となったことから、米国債利回りが急低下し、米株式市場はIT・ハイテク株中心に上昇する一方、為替市場はドル売りが強まっている。

 一部からは、先週のジャクソンホールでの中央銀行の論調は全体的にバランスが取れていたとの指摘が聞かれる。今年の会合は昨年とは違い、市場の重要なきっかけとはならなかった。そのため、リスクと金利の両方が、特に8月の不安定な動きの後、9月には和らぐ可能性が高いという。

 FRBは金利を来年第1四半期まで据え置き、その後に利下げが議論されると予想しているとしている。

 ECBについては、9月にもう1回利上げを行い、その後にFRBに追随すると見ている。9月理事会で最後の利上げが行われるが、第4四半期に向けては、インフレの低下と成長鈍化が続くため、タカ派的な姿勢はかなり弱まるだろうと見ている。

NY株式29日(NY時間12:31)
ダウ平均   34794.29(+234.31 +0.68%)
ナスダック   13930.58(+225.45 +1.66%)
CME日経平均先物 32360(大証終比:+190 +0.59%)

USD/JPY 146.05 EUR/USD 1.0850 GBP/USD 1.2614

米国債利回り(NY時間12:31)
2年債   4.876(-0.172)
10年債  4.122(-0.080)
30年債  4.227(-0.051)
期待インフレ率  2.287(-0.016)
※期待インフレ率は10年債で算出

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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