日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
29日の東京株式市場は幅広い銘柄に買い戻しの動きが継続、日経平均株価は強調展開を維持しそうだ。3万2000円台前半で売り物をこなし頑強な地合いが想定される。足もとで世界的に株式市場はリスクンの流れとなっている。前日はアジア株市場が総じて上昇したが、欧州株市場でも主要国の株価指数がほぼ全面高となった。米国株市場でも上値指向の強い展開で、NYダウ、ナスダック総合株価指数ともに水準を切り上げた。ジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演内容はややタカ派寄りとはいえ市場の想定通りで、株式市場へのネガティブな影響は乏しかったほか、警戒されている中国の景気動向も中国当局の市場活性化策の発表を受けて過度な不安心理が和らいだ。エヌビディア<
NVDA>をはじめ半導体関連株も買われており、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も続伸した。東京株式市場では前日に日経平均が先物主導で大きく買い戻され550円近い上昇を示したこともあって、きょうはやや上値の重い展開が予想されるが、目先は世界同時株高の流れのなかリスクを取る動きが続きそうだ。取引時間中は円安基調が続く外国為替市場の動向や、中国や香港株などアジア株市場の動きにも左右されやすい。
28日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比213ドル08セント高の3万4559ドル98セントと続伸。ナスダック総合株価指数は同114.485ポイント高の1万3705.131だった。
日程面では、きょうは7月の有効求人倍率、7月の失業率など。海外ではハンガリー中銀の政策金利発表、6月の米S&Pコアロジック・ケースシラー住宅価格指数、7月の米雇用動態調査(JOLTS)、8月の米消費者信頼感指数など。
出所:
MINKABU PRESS