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【市況】今年のジャクソンホールは無難に通過との声も=米国株

 きょうの米株式市場は明日、ジャクソンホールで開催されるFRBの年次シンポジウムでのパウエル議長の講演への反応待ちの雰囲気も強い。

 昨年は同シンポジウムでのパウエル議長の講演に市場は敏感に反応し、米株式市場は大幅安となった。その後も下げ足を早めていた。今回も心配している投資家も少なくなさそうだが、今年は昨年とは違い、無難に通過できるのではとの声も出ている。

 「昨年、市場に混乱をもたらしたスピーチは異常だった。2022年8月26日に株式市場が経験したような急落に比べれば、今年は遥かに穏やかなはず」だという。その当時、パウエル議長は10分弱の緊張したスピーチで、FRBの利上げキャンペーンの早期終了に対する市場の期待を完全に打ち砕いた。

 なお、2022年以前のジャクソンホールで米株式市場が大きく下げたのは、2019年のシンポジウムの時だけだという。ただ、この時はパウエル議長の政策とはほとんど関係がなく、トランプ前大統領が中国との貿易戦争をエスカレートさせると脅したことへの反応だった。

 パウエル議長がスピーチを終えた直後、トランプ大統領は「偉大な米企業は直ちに中国に代わる選択肢を探し始めるよう命じられる」とツイートした。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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