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【市況】株価指数先物【引け後】 重要イベント前のリバランスは一巡


大阪9月限
日経225先物 32220 +250 (+0.78%)
TOPIX先物 2283.5 +8.5 (+0.37%)

 日経225先物(9月限)は前日比250円高の3万2220円で取引を終了。寄り付きは3万2150円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万1995円)を上回り、買いが先行して始まった。現物の寄り付き後に3万2190円まで買われ、その後は重要イベントを控えるなかで利益確定が優勢となり、前場中盤にかけて3万2040円まで上げ幅を縮めた。しかし、3万2000円を割り込まなかったことで買い直され、ランチタイムで再び日中の高値水準を回復。3万2200円が心理的な抵抗として意識されるなか、後場中盤辺りに3万2200円を突破すると、終盤に一時3万2290円まで買われる場面が見られた。

 エヌビディア<NVDA>の予想を上回る決算を評価した買いが先行し、寄り付き後は利益確定の流れとなった場面もあったが、グローベックスのナスダック100先物が200ポイント近く上昇して推移していたほか、香港ハンセン指数が2.0%を超える上昇を見せていたこともあり、押し目狙いのロングが入りやすかったようだ。

 日経225先物は3万2320円辺りに位置する25日移動平均線を捉えることはできなかったが、前場中盤以降は75日線を上回って推移しており、短期的なショートを仕掛けてくる動きは限られていたとみられる。ただし、米国市場でのエヌビディアのインパクトがさらに強いものにならないと、25日に予定されるパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の「ジャクソンホール会議」での講演を見極めたいとする様子見姿勢に向かわせやすいだろう。

 また、円相場は朝方に1ドル=144円60銭台と円高に振れていたが、現在は1ドル=145円20銭台と修正の動きが見られている。重要イベント前のリバランスが一巡したとなれば、日経225先物の25日線突破からの一段の上昇は期待しづらくなりそうだ。

 なお、NT倍率は先物中心限月で14.10倍に上昇した。200日線に抑えられる格好から一時14.05倍に低下する場面も見られたが、東京エレクトロン <8035> [東証P]やソフトバンクグループ <9984> [東証P]、ファーストリテイリング <9983> [東証P]が引けにかけて上げ幅を広げるなか、日経平均型優位の展開となった。

 手口面では、日経225先物はシティグループ証券が825枚、ソシエテジェネラル証券が777枚、三菱UFJ証券が486枚、みずほ証券が465枚、BNPパリバ証券が428枚の買い越しに対して、バークレイズ証券が810枚、日産証券が666枚、ビーオブエー証券が632枚、ABNクリアリン証券が521枚、HSBC証券が400枚の売り越しだった。

 TOPIX先物は、野村証券が1572枚、JPモルガン証券が1267枚、三菱UFJ証券が1015枚、ABNクリアリン証券が727枚、クレディスイス証券が579枚の買い越しに対して、ゴールドマン証券が3876枚、みずほ証券が1272枚、シティグループ証券が298枚、大和証券が273枚、SMBC日興証券が228枚の売り越しだった。

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