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【市況】【↑】日経平均 大引け| 4日続伸、欧米株高を受けハイテク株中心に買い継続 (8月24日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  32130.52
高値  32297.91(14:33)
安値  32063.14(10:21)
大引け 32287.21(前日比 +276.95 、 +0.87% )

売買高  11億1050万株 (東証プライム概算)
売買代金  2兆9084億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は4連騰、欧米株高受けリスクオン継続
 2.エヌビディア好決算受け半導体関連など買われる
 3.アジア株や米株先物の堅調な値動きで強気優勢に
 4.前場伸び悩む場面も、後場に入って買い直される
 5.6割強の銘柄が上昇、売買代金は3兆円台に届かず

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比184ドル高と3日ぶりに反発した。高止まりしていた米長期金利の上昇一服でハイテク株などを中心に買いが優勢となった。

 東京市場ではリスクオンの地合いとなり、日経平均株価は上値追い継続。前場は伸び悩む場面もあったが、後場に買い直された。

 24日の東京市場は、終始買いが優勢だった。前日の欧州株市場で主要国の株価指数が総じて高かったほか、米国株市場でもハイテク株中心にリスクを取る動きが鮮明で、NYダウ、ナスダック総合株価指数いずれも上昇しており、これを好感する形となった。また、米画像処理半導体大手のエヌビディア<NVDA>の好決算を買い手掛かりに、半導体関連をはじめハイテク株全般に物色の矛先が向かい全体指数に押し上げ効果をもたらした。取引時間中はアジア株が総じて堅調な値動きを示したほか、米株価指数先物が強調展開で、これを横目に投資家心理が強気に傾いた。プライム市場の63%の銘柄が上昇し、売買代金は今週に入ってからは最高水準となったが3兆円台には届かなかった。

 個別では、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>、東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>といった半導体製造装置の主力が一斉高に買われ、イビデン<4062>も大幅高となった。ソフトバンクグループ<9984>が買い優勢だったほか、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>もしっかり。川崎汽船<9107>など海運株もプラス圏を維持した。三菱重工業<7011>も堅調。恵和<4251>、船井総研ホールディングス<9757>が急伸をみせ、TOWA<6315>、さくらインターネット<3778>も物色人気。
 半面、ソシオネクスト<6526>が安く、任天堂<7974>、アステラス製薬<4503>、ブリヂストン<5108>なども冴えない。ゼンショーホールディングス<7550>も売りが優勢だった。メドレー<4480>が急落、ノーリツ鋼機<7744>も大幅安。タツモ<6266>も利食われた。FOOD & LIFE COMPANIES<3563>が値を下げ、アイスタイル<3660>も軟調。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、SBG <9984>、ファストリ <9983>、アドテスト <6857>、KDDI <9433>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約175円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はアステラス <4503>、任天堂 <7974>、トヨタ <7203>、ヤマハ <7951>、エムスリー <2413>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約11円。

 東証33業種のうち上昇は28業種。上昇率の上位5業種は(1)鉱業、(2)建設業、(3)石油石炭製品、(4)情報・通信業、(5)証券商品先物。一方、下落率の上位5業種は(1)ゴム製品、(2)輸送用機器、(3)その他製品、(4)空運業、(5)陸運業。

■個別材料株

△CVSベイ <2687> [東証S]
 インバウンド効果でホテル事業に期待。
△ヘッドウォ <4011> [東証G]
 エヌビディア効果でAI関連株に投資資金集中。
△エネチェンジ <4169> [東証G]
 EV向けワイヤレス充電の実証開始へ。
△JMC <5704> [東証G]
 EV関連で収益機会高まり3Dプリンターへの引き合いも旺盛。
△シリウスV <6276> [東証S]
 今期黒字転換の見通しをポジティブ視。
△アディッシュ <7093> [東証G]
 「TikTok」のコメントを24時間365日体制で監視。
△ダイトロン <7609> [東証P]
 技術商社として生成AI市場拡大の恩恵享受。
△しまむら <8227> [東証P]
 11ヵ月連続で既存店売り上げ増加。
△スマサポ <9342> [東証G]
 リクルートとの提携が手掛かり。
△船井総研HD <9757> [東証P]
 上限120万株の自社株買いを材料視。

▼jig.jp <5244> [東証G]
 株式売り出しで需給懸念。
▼東リ <7971> [東証P]
 スタンダード市場への市場区分変更申請。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)恵和 <4251>、(2)船井総研HD <9757>、(3)イビデン <4062>、(4)芦森工 <3526>、(5)ダイヤHD <6699>、(6)TOWA <6315>、(7)さくらネット <3778>、(8)プレミアG <7199>、(9)I・PEX <6640>、(10)ブレインP <3655>。
 値下がり率上位10傑は(1)メドレー <4480>、(2)タツモ <6266>、(3)ノーリツ鋼機 <7744>、(4)GMO-GS <3788>、(5)アステリア <3853>、(6)ヨシムラHD <2884>、(7)河西工 <7256>、(8)F&LC <3563>、(9)ひらまつ <2764>、(10)東リ <7971>。

【大引け】

 日経平均は前日比276.95円(0.87%)高の3万2287.21円。TOPIXは前日比9.54(0.42%)高の2286.59。出来高は概算で11億1050万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1153、値下がり銘柄数は610となった。東証マザーズ指数は743.00ポイント(2.83ポイント安)。

[2023年8月24日]


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