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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):トヨタ、アディッシュ、スマサポ

トヨタ <日足> 「株探」多機能チャートより
■トヨタ自動車 <7203>  2,400円  -10.5 円 (-0.4%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>やホンダ<7267>、SUBARU<7270>など自動車株が軟調に推移。米S&Pグローバルが発表した8月の米購買担当者景気指数(PMI)速報値で、製造業とサービス業をあわせた総合が50.4と前月から1.6ポイント低下し、6カ月ぶりの低水準となった。これを受けて米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ観測が後退し、米長期金利が低下。日米金利差の縮小が意識され、ドル売り・円買いが加速した。円安基調の一服が自動車株の重荷となっている。三菱自動車工業<7211>やマツダ<7261>、日産自動車<7201>も安く、東証の業種別指数で輸送用機器は下落率で上位に入っている。

■アディッシュ <7093>  1,296円  +246 円 (+23.4%) 一時ストップ高   本日終値
 アディッシュ<7093>が急伸した。23日の取引終了後、監視システム「Police」にTikTok‘s Accounts APIを連携させたと発表した。TikTokに投稿された動画に対するコメントについて、Policeを通じて24時間365日体制で監視できるようにしたとあって、今後の事業への好影響を期待した買いが集まったようだ。今回のTikTokの追加により、6つのSNSの投稿・コメント監視が実施できるようになった。TikTokに関しては、新着投稿やコメントがほぼリアルタイムで取り込めるようになり、これまでの手動監視に比べてリスクとなりうる事象の早期発見、早期対応が可能になるという。

■スマサポ <9342>  2,086円  +395 円 (+23.4%) 一時ストップ高   本日終値
 スマサポ<9342>は急騰。23日の取引終了後、リクルートホールディングス<6098>傘下のリクルートと業務提携すると発表。これを手掛かりに買いが膨らんだ。スマサポの入居者満足度調査サービス「スマサポサンキューコール」と、リクルートが提供する物件の申し込み関連手続きをウェブ上で行えるサービス「申込サポート by SUUMO」を連携させる。提携契約の締結は9月末の予定。

■JMC <5704>  933円  +112 円 (+13.6%)  本日終値
 JMC<5704>が急騰。3Dプリンターによる試作品作製及び砂型鋳造による樹脂・電子部品生産を手掛けるが、トヨタ自動車<7203>をはじめ自動車業界向けで実績が高く、特に世界的な普及加速が進む電気自動車(EV)関連の部品供給で収益機会が高まっており、同関連の有力株として注目度が増している。3Dプリンターについては大口案件の獲得が業績に貢献、脱コロナを背景としたリアル展示会や催事の活発化で引き合いが旺盛となっている。

■CVSベイ <2687>  1,002円  +105 円 (+11.7%) 一時ストップ高   本日終値
 シー・ヴイ・エス・ベイエリア<2687>が物色人気加速。約1カ月ぶりに年初来高値を更新するとともに、時価は2016年7月以来約7年ぶりの高値圏に浮上している。千葉や東京を地盤にマンション管理事業やホテル事業を展開しており、脱コロナを背景としたリオープン効果でマンション管理事業の収益環境が改善しているほか、ここ訪日外国人急増を背景としたインバウンド消費を追い風にホテル事業でもビジネスチャンスが広がっている。24年2月期は期初予想を増額し営業利益が前期比3.9倍の3億1400万円を見込むが、第1四半期時点で1億7100万円に達していることを考慮するとまだ保守的で、一段の上振れも視野に入る。貸株規制対象となっているが、依然として株式需給思惑も根強い。

■ヘッドウォータース <4011>  10,740円  +810 円 (+8.2%) 一時ストップ高   本日終値
 ヘッドウォータース<4011>が一時ストップ高に買われる人気となったほか、PKSHA Technology<3993>、ブレインパッド<3655>、ユーザーローカル<3984>、Appier Group<4180>など人工知能(AI)関連に位置付けられる銘柄群が軒並み値を飛ばしている。注目された米エヌビディア<NVDA>の決算は市場予想を大幅に上回る好調な内容で、同社のCEOが生成AI市場の成長性に極めて強気のコメントを示したこともあり、これが半導体関連だけでなく、AI関連のソリューションを手掛ける銘柄群にも買いを誘導している。

■Aiming <3911>  444円  +33 円 (+8.0%)  本日終値
 Aiming<3911>が後場一段高。同社はきょう、バトルアクションRPG「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか バトル・クロニクル(ダンクロ)」の配信を全世界81カ国・地域で正式に開始したと発表しており、期待感が高まるかたちとなっているようだ。

■シリウスビジョン <6276>  412円  +20 円 (+5.1%) 一時ストップ高   本日終値
 シリウスビジョン<6276>は急伸。23日の取引終了後、未定としていた23年12月期の連結業績予想を開示した。最終損益は5000万円の黒字(前期は4億2500万円の赤字)を見込む。黒字転換の計画をポジティブ視した買いが集まったようだ。売上高は前期比33.0%増の23億円を予想する。14日に発表した上期(1~6月)の決算は、ラベル検査機などを手掛ける画像検査関連事業が伸長し、売上高は前年同期比24.5%増の10億4700万円、最終損益は4400万円の黒字(前年同期は3億1100万円の赤字)だった。コロナ禍を経て先行きの不透明感が払しょくされつつあるなか、入手可能な情報や業績動向などに基づき業績予想を算定した。

■アルファクス <3814>  724円  +23 円 (+3.3%)  本日終値
 アルファクス・フード・システム<3814>が続急伸した。24日、同社の外食チェーン向け基幹業務システム「飲食店経営管理システム」に関し、NEC<6701>のサブスク型POS「NECモバイルPOS」との連携を開始したと発表し、手掛かり視されたようだ。連携により適正発注データの作成のほか、在庫管理をはじめあらゆる角度からの分析などが可能になるという。

■FRONTEO <2158>  685円  +21 円 (+3.2%)  本日終値
 FRONTEO<2158>が大幅高で5連騰。23日の取引終了後、弁護士や専門家と企業をつなぐ会員制リーガルプラットフォーム「FRONTEO Legal Link Portal(FLLP)」の登録会員数が1万2000人に達したと発表した。今後の収益貢献を期待した買いを集めたようだ。FLLPは2020年6月に開設。定期開催の無料セミナーではこれまで国内外のエキスパート250人以上が登壇した。国際訴訟や不正調査、コンプライアンス対策などの国内外の最新動向について情報発信を続けてきたという。

●ストップ高銘柄
 アマナ <2402>  473円  +80 円 (+20.4%) ストップ高   本日終値
 アクアライン <6173>  535円  +80 円 (+17.6%) ストップ高   本日終値
 ジーデップ・アドバンス <5885>  11,300円  +1,500 円 (+15.3%) ストップ高   本日終値
 以上、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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