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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

日本新薬 <日足> 「株探」多機能チャートより

■日本新薬 <4516>  6,069円 (+250円、+4.3%)

 日本新薬 <4516> [東証P]が大幅続伸。米ブラックロック <BLK> 日本法人のブラックロック・ジャパンが18日付で財務省に提出した大量保有報告書で、日本新薬株の保有割合が5.34%と新たに5%を超えたことが判明。これを受けて、需給思惑的な買いが入った。保有目的は純投資。報告義務発生日は8月15日。

■東電HD <9501>  607円 (+24.2円、+4.2%)

 東京電力ホールディングス <9501> [東証P]が3日ぶり大幅反発。岸田首相は20日に福島第1原発を訪れ、同原発にたまる処理水の海洋放出設備を視察した。視察とあわせ、東電HDの小早川社長から風評対策に向けた社長直轄チームの新設など社内体制の強化に関して説明を受けたことが伝わっている。政府は今月中にも放出を開始する見通しだ。処理水放出を巡る動きの進展期待を手掛かりに、21日の同社株は買われ年初来高値を更新した。

■IBJ <6071>  639円 (+25円、+4.1%)

 IBJ <6071> [東証P]が6日ぶり大幅反発。同社は21日、日本旅行(東京都中央区)と婚活支援に関する業務提携契約を締結したと発表。これが材料視されたようだ。提携内容は、日本旅行を通じた各地域の婚活支援における相互協力(婚活パーティーの運営・結婚相談サポートなど)。今後、メタバース婚活の開催や移住定住を目的とした婚活支援などを行う予定だとしている。

■HENNGE <4475>  1,035円 (+39円、+3.9%)

 HENNGE <4475> [東証G]が4日ぶり大幅反発。前週末18日の取引終了後、社内稟議や各種申請の電子承認システムであるワークフローシステムを運営するkickflow(東京都千代田区)と資本・業務提携すると発表しており、好材料視された。kickflowが新規に発行する優先株式1万6850株を2億51万5000円で取得する予定。HENNGEは現在、kickflow株式の0.99%を保有しているが、増資後の出資割合は10.91%となる予定。両社は今後販売店契約を締結し、HENNGEが「HENNGE One」の既存ユーザーに対して、kickflowサービスの販売を行う予定としている。なお、同件による業績への影響は軽微としている。

■アイスペース <9348>  1,451円 (+37円、+2.6%)

 アイスペース <9348> [東証G]が3日続伸。前週末18日の取引終了後、民間月面探査プログラム「HAKUTO―R」のミッション1に関し、月着陸船による月面着陸が確認できなかったことに伴い、損害保険契約に基づき保険金37億9300万円を受領したと発表。これを材料視した買いが入ったようだ。収益科目は現在協議中。24年3月期の連結業績予想には織り込んでおらず、業績予想への影響が明らかになった段階で速やかに公表するとした。

■AGC <5201>  4,876円 (+103円、+2.2%)

 AGC <5201> [東証P]が5日ぶり反発。同社は今月2日に上期決算とあわせ、23年12月期通期見通しの下方修正を発表した。東南アジアでの塩化ビニル樹脂や苛性ソーダの販売価格下振れや、米国でのバイオ医薬品関連の新規ライン立ち上げの遅延が要因。これを受け同社株は直近まで下落基調を続けてきたが、21日は大和証券による格上げを手掛かりに上昇に転じた。

■クボタ <6326>  2,159.5円 (+32円、+1.5%)

 クボタ <6326> [東証P]が続伸。同社と競合する米農機大手のディア <DE> は米国時間18日、通期の利益予想の上方修正を発表。今期の純利益は97億5000万~100億ドルの範囲になる見通しを示した。これまでは92億5000万ドル~95億ドルの範囲としていた。決算発表後のディアの株価は来年以降の需要低迷の懸念などもあって下落基調を強めたが、北米の農機受注自体は引き続き好調と会社側は指摘したようだ。クボタ株に対してはディア株の下落に連れ安する形で売りが先行したものの、直近の円安進行による業績上振れ期待は根強く、押し目買いが優勢となった。

■ナフコ <2790>  1,877円 (+21円、+1.1%)

 ナフコ <2790> [東証S]が4日ぶり反発。前週末18日の取引終了後、株主優待制度を拡充すると発表しており、好材料視された。9月末時点の株主に対して、現行の「UCギフト券」に加えて、「ナフコ買物券」を選択肢として追加するとしている。

■エーザイ <4523>  9,345円 (+103円、+1.1%)

 エーザイ <4523> [東証P]が5日ぶり反発。同社と米バイオジェン <BIIB> が開発したアルツハイマー型認知症治療薬「レカネマブ」について、厚生労働省の専門部会が21日、承認の可否を審議すると伝わった。米国ではすでに治療薬として承認をされているとあって、国内の承認を先取りする形でエーザイ株に買いが入ったようだ。

■KeePer <6036>  6,230円 (+60円、+1.0%)

 KeePer技研 <6036> [東証P]が4日ぶり反発。21日、純水手洗い洗車3コースの価格を9月1日から引き上げると発表。収益へのポジティブな影響を期待した買いが入ったようだ。人員コストの上昇などを背景に、キーパーラボ全店で値上げに踏み切る。ベーシックタイプで最も安い「SS」はこれまでの2310円から3720円に引き上げる。

■渋沢倉 <9304>  3,155円 (+30円、+1.0%)

 澁澤倉庫 <9304> [東証P]が続伸。18日の取引終了後、大阪府茨木市の茨木営業所敷地内に危険品倉庫1棟を建設すると発表しており、好材料視された。新倉庫は、消防法危険物第4類貨物の保管・入出庫業務が可能な機能を有しており、近年需要が増加しているリチウムイオン電池の取り扱いを予定している。今年10月に着工し、24年3月の竣工を予定している。

※21日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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