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【市況】富田隆弥の【CHART CLUB】 「下げ止まって反発を試すか」

株式評論家 富田隆弥

◆17日の日経平均株価は140円安と続落し、75日移動平均線(17日時点3万1917円)や13週移動平均線(同3万2347円)を割り込んでしまった。チャートは6月と7月に3万3700円台でダブルトップを形成後、8月1日の3万3488円で戻り高値を打ち、下げ基調を鮮明にしている。

◆こうなると次の下値メドは、月足ベースでネックラインとなる3万0700円台や週足の26週移動平均線(同3万0368円)となる。信用取引の買い残高が3兆6742億円(8月10日申し込み時点)と高水準であり、株価下落により個人投資家の需給懸念も台頭しかねない。相場は「流れに従う」のが基本であり、少なくとも25日線(17日時点3万2454円)を奪回するまで好転の兆しは表れない。

◆ただし、「8月のお盆近辺の安値は買い」というアノマリー(経験則)もある。日柄では6月19日高値(3万3772円)から週足9本を経過し、8月1日高値から日足は12本を数え、日足RCI(順位相関指数)も底値圏に集まることから、そろそろコツンと下げ止まることも想定される。

ナスダック指数は7月19日の高値1万4446ポイントから下落を続け、13週線(同1万3661ポイント)を割り込むなどチャートは調整入りを示唆するが、日足RCIは底値圏にあり、そして75日線(同1万3376ポイント)に差し掛かる。

◆8月24日~26日には米国(ワイオミング州)で経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」が開催される。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言が注目されることは言うまでもない。日経平均株価、ナスダック指数ともに厳しい地合いにあるが、来週は下げ止まってリバウンド(アヤ戻り)を見せることできるかが一つの焦点になるだろう。

(8月17日 記、次回更新は8月26日を予定)

情報提供:富田隆弥のチャートクラブ

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