【特集】「ホテル」が8位にランクイン、中国の団体旅行解禁で追い風強まる<注目テーマ>
JPX日経400 <日足> 「株探」多機能チャートより
1 インバウンド
2 インド関連
3 半導体
4 半導体製造装置
5 JPX日経400
6 人工知能
7 外食
8 ホテル
9 生成AI
10 中国関連
みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「ホテル」が第8位にランクインしている。
インバウンド消費によって内需産業に吹く追い風が強まっている。折からの円安進行と相まって、外国人観光客の日本での消費意欲に拍車がかかっており、株式市場でもインバウンドは有力な投資テーマとして注目度が高い。特に、今月10日に中国政府がこれまで規制されていた日本への団体旅行を解禁すると発表したことから、関連銘柄への投資資金流入が観測される状況にある。
“爆食経済”と謳われ、かつては日本のインバウンド消費でも代名詞的な存在でもあった中国人の消費熱。今回の団体旅行解禁は、同国の景気減速に伴い以前ほどのインパクトはないとの見方はあるものの、新型コロナウイルスの感染拡大を背景に2020年1月に停止してから約3年7カ月ぶりの再開となるだけに、その経済効果に対する期待は大きい。
小売りや外食、空運、鉄道、テーマパークやレジャー施設などインバウンド需要の広がりは多岐にわたるが、金額的に恩恵が大きいのは宿泊関連、いわゆるホテル業界といえる。超繁忙に伴う人手不足の問題など、諸手を挙げて喜べない部分もあるが、基本的に収益機会の拡大が業績面で強力な追い風となる。関連企業の株価を強く刺激していることは間違いなく、今後も投資家の熱い視線を浴びそうだ。関連銘柄としては、ツカダ・グローバルホールディング<2418>、リゾートトラスト<4681>、ABホテル<6565>、コスモスイニシア<8844>、明治海運<9115>、帝国ホテル<9708>、ロイヤルホテル<9713>、藤田観光<9722>、京都ホテル<9723>などが挙げられる。
出所:MINKABU PRESS