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【通貨】今日の為替市場ポイント:米長期金利高止まりでドルは底堅い動きを保つ可能性

米ドル/円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

11日のドル・円は、東京市場では144円90銭から144円55銭まで下落。欧米市場では144円42銭まで下げた後、一時145円00銭まで上昇し、144円96銭で取引終了。本日14日のドル・円は主に144円台で推移か。米長期金利の高止まりを受けてドルは引き続き底堅い動きを保つ可能性がある。

米国のインフレ率は昨年6月頃をピークに鈍化傾向が続いているが、今週発表の7月小売売上高が市場予想と一致、または上回った場合、景気減速懸念は後退し、追加利上げ観測を後押しする材料となりそうだ。インフレ、個人消費関連の指標が市場予想を上回った場合、米連邦準備制度理事会(FRB)の政策方針を正当化しよう。FRBは年内にあと1回の利上げを検討しているもようだ。

ただし、市場参加者の間では7月が最後の利上げとなる可能性が高いとの見方も存在している。また、日本政府は円安進行を懸念しており、1ドル=145円を突破して円安が進行する展開となった場合、日本政府の円安けん制が想定される。大規模な円買い介入が実施されるとの見方は少ないものの、145円を明確に超えた後もリスク選好的なドル買い・円売りが続くとの見方は少ないようだ。

《CS》

 提供:フィスコ

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