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【市況】9日の株式相場見通し=強弱観対立、欧米株安も円安は追い風材料

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 9日の東京株式市場は強弱観対立のなか、日経平均株価は前日終値近辺でのもみ合いとなりそうだ。前日は欧州株市場が総じて軟調だったほか、米国株市場でも主要株価指数が終始マイナス圏での推移となり、NYダウ、ナスダック総合株価指数ともに反落した。格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスが一部米地銀を格下げしたことが嫌気され、銀行株全般が売られる展開となり市場のセンチメントを冷やした。また、8日に発表された7月の中国の貿易統計で輸出と輸入の減少率がいずれも2ケタの落ち込みとなったことも、同国及び世界景気減速を反映するものとして買い手控えにつながった。ただ、ダウ、ナスダック指数ともに取引前半にこの日の安値をつけ、その後は一貫して下げ渋る動きとなっている。東京市場では前週半ばにかけて日経平均が急落し、前週末から前日まで3営業日続伸と切り返し歩調にあるが、上げ幅は小さくリスク回避ムードが拭い切れない状況で、きょうも方向感が見えにくい地合いが想定される。外国為替市場で足もとドル高・円安基調にあることは追い風材料となりやすく、輸出ハイテクセクターの動きが全体相場の方向性を左右しそうだ。

 8日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比158ドル64セント安の3万5314ドル49セントと反落。ナスダック総合株価指数は同110.074ポイント安の1万3884.324だった。

 日程面では、きょうは7月のマネーストックなど。海外では7月の中国消費者物価指数(CPI)、7月の中国生産者物価指数(PPI)など。なお、シンガポール市場は休場。

出所:MINKABU PRESS

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