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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:トヨタ、IRジャパン、山パン

トヨタ <日足> 「株探」多機能チャートより
■IRジャパン <6035>  1,931円  +306 円 (+18.8%) 一時ストップ高   11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 アイ・アールジャパンホールディングス<6035>に物色人気集中。同社は株主判明調査や議決権争奪戦略立案など企業の株主対応支援ビジネスを展開し、業界トップの実績を有する。足もとの業績は大型プロジェクトの増加などを受けて利益の伸びが顕著となっている。1日取引終了後に発表した23年4~6月期営業利益は前年同期比45%増の8億9600万円と急拡大、これを材料視する買いを引き寄せている。株価は6月以降約2カ月にわたり底値ボックス圏でのもみ合いを続けていたことで、売り物がこなれていた面もあり、その分上値が軽くなっている。

■JVCケンウッド <6632>  564円  +80 円 (+16.5%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証プライム 上昇率2位
 JVCケンウッド<6632>はカイ気配。1日の取引終了後に4~6月期(第1四半期)決算を発表。売上高は前年同期比18.9%増の855億9800万円、営業利益は同9.7倍の50億1200万円と大幅な増収増益になっており、これを好感した買いが膨らんでいる。無線システムの販売好調により、主力の「セーフティ&セキュリティ分野」が大きく伸長。また、カーナビやドライブレコーダーを手掛ける「モビリティ&テレマティクスサービス分野」、オーディオなどの音響機器やコンテンツビジネスを展開する「エンタテインメントソリューションズ分野」がそれぞれ収益改善を果たし、全体業績に寄与した。通期の増収減益予想は据え置いている。

■ソフトクリエ <3371>  1,954円  +250 円 (+14.7%)  11:30現在  東証プライム 上昇率4位
 ソフトクリエイトホールディングス<3371>が大幅に5日続伸し、年初来高値を更新した。1日の取引終了後に発表した24年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算は、最終利益が前年同期比51.0%増の8億900万円だった。中間期の計画に対する進捗率は約60%と好発進となり、買いを誘う要因となったようだ。売上高は同21.1%増の66億5400万円だった。ECサイト構築パッケージ「ecbeing」の販売や、ECサイト向けのクラウドサービスの提供を推進。企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)化を促す企業内情報システムサービスなど、ECやIT関連のソリューション事業の売り上げ拡大に注力し、増収増益につなげた。

■アイホン <6718>  2,891円  +367 円 (+14.5%)  11:30現在  東証プライム 上昇率5位
 アイホン<6718>が急騰。1日の取引終了後、24年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を上方修正した。最終利益は33億円から46億円(前期比57.0%増)に見通しを引き上げ、2期ぶりに最高益を更新する計画を示しており、好感されたようだ。売上高は567億円から600億円(同13.6%増)に見通しを引き上げた。4~6月期において海外市場でのバックオーダーが解消し、国内市場での受注内定残の納入が想定よりも好調に推移した。積極的な営業活動も奏功し、売上高・利益が期初時点の想定よりも上振れる見込みとなった。4~6月期の売上高は前年同期比24.7%増の140億1800万円、最終利益は同75.0%増の15億1100万円だった。

■山崎製パン <2212>  2,317.5円  +237 円 (+11.4%)  11:30現在  東証プライム 上昇率6位
 山崎製パン<2212>が大幅続伸、全般軟調地合いに抗しカイ気配で始まる人気となった。1日取引終了後に23年12月期の業績予想の修正を発表、最終利益は従来計画の150億円から200億円(前期比62%増)に大幅増額した。原材料コストの上昇を製品価格の値上げで相殺する一方、低価格品の投入で需要を取り込むことにも成功、利益の伸びが会社側想定を上回って推移している。これを好感する買いが集中する格好となった。株価は週明けにマドを開けて大幅に水準を切り下げたが、25日移動平均線をサポートラインに下げ止まり、きょうは同移動平均線を足場に一気に切り返す展開となっている。

■イマジカG <6879>  695円  +56 円 (+8.8%)  11:30現在  東証プライム 上昇率7位
 IMAGICA GROUP<6879>が大幅高で3日続伸した。1日の取引終了後に発表した24年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算は、売上高が前年同期比19.8%増の237億9700万円、経常利益は同28.9%増の3億9400万円だった。同社株は7月半ば以降、売りが目立つ展開が続いていたが、2ケタの増収増益で着地したことを好感した買いが入り、株価は25日移動平均線を上抜けて上伸した。映像コンテンツ事業では、劇場映画や動画配信事業者向けの大型作品を計上。映像制作技術サービス事業では、デジタルシネマ向けのサービスなどが堅調に推移した。

■KeePer技研 <6036>  6,630円  +350 円 (+5.6%)  11:30現在  東証プライム 上昇率9位
 KeePer技研<6036>が大幅高で5連騰。上場来高値を連日で更新した。1日の取引終了後にキーパーラボ運営事業の月次動向を開示した。7月の既存店売上高は前年同月比15.3%増と増収基調を継続し、評価した買いを集めたようだ。全店売上高は同24.0%増となった。前月に続き新車への施工が増加し、高性能コーティングが伸長した。全体的に雨の少ない梅雨となったことで、洗車での来店も多くあったという。

■トヨタ自動車 <7203>  2,519円  +73.5 円 (+3.0%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>が3日続伸し、株式分割を考慮したベースで上場来高値を更新した。1日の取引時間中に発表した24年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算は、営業利益が前年同期比93.7%増の1兆1209億円と、四半期では日本の上場企業として初めて営業利益が1兆円を上回り、収益力の高さを印象づけた。通期の業績予想の前提となる為替レートは1ドル125円と、実勢よりも大幅な円高水準となっており、円安基調の継続による業績の上振れを期待した買いがきょうも続いている。4~6月の連結販売台数は前年同期比15.5%増の232万6000台となった。日本や北米、欧州、アジアなど世界各地で販売台数を伸ばした。

■松屋 <8237>  1,058円  +17 円 (+1.6%)  11:30現在
 松屋<8237>が続伸した。1日の取引終了後に7月の売上速報を発表。銀座本店の売上高は前年同月比49.0%増と大きな伸びを示し、買い安心感が広がったようだ。パンデミック前の2019年7月比では約33%増となった。化粧品やラグジュアリーブランド、時計、宝飾の販売が好調に推移。富裕層を中心とした国内の顧客の旺盛な買い上げがプラス要因となったほか、免税売上高は19年7月比で63%増と大きく拡大した。

■コマツ <6301>  4,089円  +40 円 (+1.0%)  11:30現在
 コマツ<6301>が3日続伸。株価は18年2月以来、5年6カ月ぶりの高値圏に上昇している。同社の競合企業である米キャタピラー<CAT>が1日に発表した4~6月期の連結純利益は、前年同期比75%増の29億2200万ドルと好調だった。北米で建機の販売などが好調だった。このキャタピラーの好決算を受け、コマツにも見直し買いが流入している。

■阪急阪神 <9042>  4,838円  +47 円 (+1.0%)  11:30現在
 阪急阪神ホールディングス<9042>が11連騰と連日高。同社が1日取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)の連結純利益は前年同期比49.2%増の250億9800万円と好調だった。24年3月期の同利益予想の520億円に対する進捗率は約48%となった。インバウンド需要でホテル事業が回復したほか、旅客数の伸びで鉄道事業も順調だった。阪神タイガースの入場人員も増加しており、株価には見直し買いが流入しているようだ。

■三菱UFJ <8306>  1,134.5円  +1.5 円 (+0.1%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が全般地合い悪のなか強さを発揮、小幅ながらプラス圏で売り物をこなしている。1日取引終了後に発表した23年4~6月期決算は最終利益が前年同期比4.9倍となる5583億8900万円と大幅な伸びを達成した。通期の最終利益見通しは1兆3000億円を据え置いているが、第1四半期時点で対通期進捗率が43%に達している。これを好感する形で買いが優勢となっている。株価は週明け7月31日に1163円の年初来高値をつけた後ひと押し入れているが、低PBRで配当利回りが高いことで押し目買いを誘導、下値抵抗力を発揮している。

■新明和工業 <7224>  1,331円  -138 円 (-9.4%)  11:30現在  東証プライム 下落率6位
 新明和工業<7224>が急反落。1日の取引終了後に4~6月期(第1四半期)決算を発表。営業利益が前年同期比19.5%減の6億3700万円で着地しており、これが嫌気されている。売上高は同10.9%増の523億9900万円と良好だったものの、原材料・エネルギー価格の高騰や人件費の増加が利益面で響いた。税金費用の減少により、純利益ベースでは増益となった。なお、通期の増収・営業増益見通しは据え置いている。

■ティーガイア <3738>  1,643円  -160 円 (-8.9%)  11:30現在  東証プライム 下落率7位
 1日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は43%減益で着地」が嫌気された。
 ティーガイア <3738> [東証P] が8月1日大引け後(15:00)に決算を発表。24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比42.8%減の18.6億円に落ち込み、通期計画の124億円に対する進捗率は15.1%にとどまり、5年平均の28.3%も下回った。
  ⇒⇒ティーガイアの詳しい業績推移表を見る

■野村ホールディングス <8604>  548円  -44.5 円 (-7.5%)  11:30現在
 野村ホールディングス<8604>が5日ぶりに急反落した。1日の取引終了後に発表した24年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算は、税引き前利益が前年同期比3.9倍の463億1000万円となった。大幅な増益となったが、国内で株式市場が活況を続けていたことから、発表前に好決算を期待した買いが入っており、同社株は堅調に推移していた。ホールセール部門では米州と欧州、アジアの収益が前年同期を下回っているとあって物足りなさも意識され、目先の利益を確定する目的の売りが膨らんだようだ。

■内海造船 <7018>  2,261円  +400 円 (+21.5%) ストップ高買い気配   11:30現在
 内海造船<7018>がカイ気配。1日の取引終了後、24年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比52.6%増の135億4500万円、最終利益は28.3倍の17億5400万円となった。第1四半期ながら通期の計画(3億円)を大きく上回っており、ポジティブ視した買いを集めたようだ。船舶事業では売上対象船の船種の変化を背景に増収となり、円安に伴い売上対象船の船価の評価額が増加した。工事損失引当金の一部を取り崩したこともプラス要因となった。今後の為替相場や鋼材、機材価格の動向を注視する必要があるとして、通期の業績予想は据え置いた。

●ストップ高銘柄
 アジャイル <6573>  365円  +80 円 (+28.1%) ストップ高   11:30現在
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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