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【市況】注目銘柄ダイジェスト(前場):トヨタ自、コニカミノルタ、タスキなど

三菱UFJ <日足> 「株探」多機能チャートより

三菱UFJ<8306>:1134.5円(+1.5円)
もみ合い。前日に第1四半期決算を発表、純利益は5584億円で前年同期比4.9倍となり、通期計画に対して43%の好進捗となっている。3700億円程度だったとみられる市場予想も上回る推移に。ただ、MUB保有債券等の評価損影響の剥落が大きく増益要因に貢献したほか、MSの持分法適用決算期変更影響が768億円の押し上げ要因となるなど特殊要因も多く、ポジティブ反応は限定的に。なお、上半期決算時の自社株買い期待などは残っているもよう。


コニカミノルタ<4902>:466.6円(-51円)
大幅続落。前日に第1四半期決算を発表、営業損益は44億円の赤字となり、ほぼ収支均衡水準であった市場予想を下振れ。会社側の通期計画180億円の黒字予想は据え置いており、第1四半期は計画比やや上振れとなったもようだが、市場では会社計画以上の回復を想定していたため、ネガティブな反応が先行しているようだ。強化事業として注力しているインダストリー事業も第1四半期は減収減益に。


メルカリ<4385>:3578円(-22円)
もみ合い。前日に23年6月期の業績上方修正を発表している。営業利益は従来予想の135億円から170億円に引き上げ、前期は37億円の赤字であった。第3四半期までの状況から上振れは期待されたが、修正幅は想定以上となる形に。日本のマーケットプレイスのGMVなどが上振れたとみられる。ただ、買い先行で始まったものの、第3四半期決算発表以降株価は大きく上昇しており、いったん出尽くし感も強まる状況とみられる。


JAL<9201>:3023円(-86円)
反落。前日に第1四半期決算を発表、財務・法人所得税前利益は314億円で前年同期276億円の赤字から黒字転換、第1四半期としては4期ぶりの黒字となっている。コロナ前の4年前との比較でも増益となっている。国内・国際旅客収入が大きく伸長している。通期計画の1000億円、前期比54.9%増は据え置いているものの、高い進捗率からは上振れが想定できる状況に。ただ、サプライズまでは限定的であり、短期的には出尽くし感が先行している。


トヨタ自<7203>:2519円(+73.5円)
続伸。前日の取引時間中に決算を発表、その後はやや買いが優勢となり、本日も堅調な動きとなっている。第1四半期営業利益は1兆1209億円で前年同期比93.7%増、市場予想を上回る着地に。台数・構成、為替影響などが増益要因となった。通期予想は3兆円、前期比10.1%増を据え置いているが、1ドル=125円の為替前提を変更していないこと、足元の状況は計画を上振れ推移とコメントされていることなどで、引き続き上振れ期待などは高いようだ。


タスキ<2987>:1113円(+64円)
大幅に反発。23年9月期第3四半期累計(22年10月-23年6月)の営業利益を17.66億円と発表している。説明資料によると、前年同期比58.6%増。主力のLife Platform事業で新築投資用IoTレジデンス販売や開発用地販売が好調に推移した。大型物件の売却が寄与し、売上高(119.22億円)と経常利益(16.18億円)が過去最高を更新したとしている。通期の営業利益予想は前期比32.4%増の22.70億円で据え置いた。進捗率は77.8%。


カルナバイオ<4572>:947円(+43円)
大幅に反発。21年7月30日に発行した行使価額修正条項付第19回新株予約権について、行使可能期間の終了に伴い、残存分を割当先より取得したと発表している。行使可能期間の終了により、この新株予約権は消滅する。取得・消滅する新株予約権は1万3558個で、取得価額は約800万円。新株予約権の取得・消滅で将来的な株式価値の希薄化懸念が払拭されたとの見方から買い優勢となっているようだ。


JDSC<4418>:912円(+17円)
大幅に反発。中外製薬<4519>が推進する「デジタルを活用した革新的な新薬創出」で、デジタルバイオマーカー(dBM)技術を活用した創薬価値最大化に向けて同社と協業する。dBMはスマートフォンやウェアラブルデバイスから得られるデータを用いて病気の有無や治療による変化を客観的に可視化する指標。JDSCは10月に米ハワイで開催される「IEEE SMC 2023」で、dBMを用いた血行動態予測の機械学習モデルについて論文発表する。
《ST》

 提供:フィスコ

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