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【市況】2日の株式相場見通し=反落、欧米の景気先行き警戒感が重荷

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 2日の東京株式市場は強弱観対立のなかも売りに押される展開となり、日経平均株価は反落し、3万3000円台前半で軟調に推移することが予想される。前日の欧州株市場ではこの日に発表されたユーロ圏や中国の製造業PMIの内容を受け、景気減速への警戒感が再燃し、独DAXや仏CAC40など主要国の株価指数が総じて安くなった。一方、米国株市場では建機大手のキャタピラー<CAT>が好決算を評価され大幅高に買われたことで、NYダウが3日続伸したものの、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は3日ぶり反落した。6月の雇用動態調査や7月のISM製造業景況感指数を受けて米景気先行きに対する楽観的なムードがやや後退している。また、米長期金利の上昇を受けハイテク系グロース株は買われにくい地合いとなった。欧米株市場の動向を受けて、東京市場でも主力株をはじめ広範囲に目先利益確定の売り圧力が広がる可能性がある。日経平均は前日まで2営業日続伸で計700円以上も水準を切り上げており、その反動が表面化する可能性が高い。ただ、押し目買いニーズは旺盛で、外国為替市場で一段と円安が進んでいることも全体相場に浮揚力を与え、深押しは回避される公算が大きい。

 1日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比71ドル15セント高の3万5630ドル68セントと3日続伸。ナスダック総合株価指数は同62.111ポイント安の1万4283.913だった。

 日程面では、きょうは日銀金融政策決定会合の議事要旨(6月15~16日開催分)、7月のマネタリーベース、7月の財政資金対民間収支など。海外ではタイ中銀の政策金利発表、ブラジル中銀の政策金利発表、7月のADP全米雇用リポートなど。

出所:MINKABU PRESS

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