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【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 山パン、メルカリ、三菱UFJ (1日大引け後 発表分)

山パン <日足> 「株探」多機能チャートより

 8月1日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 山パン <2212> [東証P]  ★今期経常を23%上方修正・7期ぶり最高益、配当も3円増額
 ◆23年12月期上期(1-6月)の連結経常利益は前年同期比33.0%増の227億円に拡大し、従来予想の175億円を上回って着地。主力製品の品質向上や低価格帯品の品揃え拡充に注力する中、食パンや菓子パンを中心に食品部門の販売が好調だったことが寄与。人流回復を背景にデイリーヤマザキなど流通事業の業績が改善したことも大幅増益に貢献した。
  併せて、通期の同利益を従来予想の310億円→380億円に22.6%上方修正。増益率が18.7%増→45.4%増に拡大し、7期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。
  業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の22円→25円(前期は22円)に増額修正した。

 寿スピリッツ <2222> [東証P]  ★4-6月期(1Q)経常は2.4倍増益、株式分割も発表
 ◆24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.4倍の30.8億円に急拡大して着地。行動制限の解除に伴う人流回復を追い風に、主力洋菓子店「シュクレイ」を中心に販売が大きく伸びた。インバウンド売上高(国際線ターミナル売店)は新型コロナ発生前の水準まで回復した。
  上期計画の41.2億円に対する進捗率は74.7%に達しており、業績上振れが期待される。
  併せて、9月末時点の株主を対象に、1→5の株式分割を実施すると発表。

 メルカリ <4385> [東証P]  ★前期経常を26%上方修正・最高益予想を上乗せ
 ◆23年6月期の連結経常損益を従来予想の138億円の黒字→174億円の黒字(前の期は38.9億円の赤字)に26.1%上方修正し、従来の2期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。主力のMarketplaceでC2C(個人間取引)が想定以上に増加したことに加え、効果を勘案し機動的に投資の優先順位を調整したことも利益改善につながった。

 IRジャパン <6035> [東証P]  ★4-6月期(1Q)経常は45%増益で着地
 ◆24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比45.0%増の8.9億円に拡大して着地。アクティビスト対応PA(委任状争奪戦業務)、FA(敵対的TOB対応)案件を中心に大型プロジェクトの受託が増加したことが寄与。前年同期に発生した株主総会対応費用などが抑制されたことも大幅増益につながった。

 大和冷 <6459> [東証P]  ★上期経常を20%上方修正・16期ぶり最高益、通期も増額
 ◆23年12月期上期(1-6月)の経常利益(非連結)を従来予想の33.3億円→39.8億円に19.7%上方修正。増益率が1.7%増→21.8%増に拡大し、16期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなった。製品販売が好調に推移し、利益が改善したことが上振れの要因。
  併せて、通期の経常利益も従来予想の70億円→76.5億円に9.4%上方修正。増益率が2.0%増→11.5%増に拡大する見通しとなった。

 JVCケンウ <6632> [東証P]  ★4-6月期(1Q)最終は34億円の黒字に浮上
 ◆24年3月期第1四半期(4-6月)の連結最終損益は34.7億円の黒字(前年同期は2.4億円の赤字)に浮上して着地。米国をはじめとする海外市場で無線システムの旺盛な引き合いが継続したことが収益を牽引した。車載機器のOEMに加え、プロジェクターやコンテンツビジネスの販売が好調だったことも利益拡大に貢献した。

 アイホン <6718> [東証P]  ★今期経常を32%上方修正・2期ぶり最高益更新へ
 ◆24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比60.2%増の18.3億円に拡大して着地。部品供給の回復によって北米のバックオーダーが解消したほか、国内市場では受注内定残の納入が想定より好調に推移し、テレビドアホンやIPネットワーク対応インターホンシステムなどの販売が大きく伸びた。
  併せて、通期の同利益を従来予想の47億円→62億円に31.9%上方修正。増益率が12.8%増→48.8%増に拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。

 内海造船 <7018> [東証S]  ★4-6月期(1Q)経常は26倍増益・通期計画を超過
 ◆24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比26倍の20.5億円に急拡大して着地。大口の改造船工事や修繕船工事が完工したほか、新造船の売上高も増加し、53.7%の大幅増収を達成したことが寄与。為替の円安進行に加え、既受注船で工事損失引当金の一部を取り崩したことなども増益の要因となった。
  第1四半期実績だけで、通期計画の5億円を大幅に上回っており、業績上振れが期待される。

 三菱UFJ <8306> [東証P]  ★4-6月期(1Q)経常は2.8倍増益で着地
 ◆24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.8倍の7255億円に急拡大して着地。業務純益が増加したことに加え、モルガンスタンレーの持ち分法適用決算期を変更した影響や為替の円安進行などもプラスに働いた。

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