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【材料】ラムリサーチが決算受け上昇 中国とHBM関連の需要拡大=米国株個別

 半導体製造装置のラムリサーチ<LRCX>が上昇。前日引け後に4-6月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。粗利益率も予想を上回っている。ガイダンスも公表しており、第1四半期の見通しは予想を上回っている。

 アナリストは、中国と高帯域幅メモリ(HBM)関連の需要拡大を強調し、今回の決算が業界低迷のより広い意味での底を示すものであるかどうかを見極めている。

 「中国からの需要増加とHBM製造のための装置需要のおかげで、WFE(ウェーハ製造装置)のトレンドについて前四半期よりも若干ポジティブになっている。WFEサイクルの状況がこれ以上弱まることはない」と指摘した。

(4-6月・第4四半期)
・1株利益(調整後):5.98ドル(予想:5.01ドル)
・売上高:32.1億ドル(予想:31.2億ドル)
  システム:17.1億ドル(予想:16.3億ドル)
  カスタマーサポート・その他:15.01億ドル(予想:15.0億ドル)
・粗利益率(調整後):45.7%(予想:43.8%)
・営業利益率(調整後):27.3%(予想:25.4%)

(7-9月・第1四半期見通し)
・1株利益(調整後):5.30~6.80ドル(予想:5.60ドル)
・売上高:31~37億ドル(予想:32.8億ドル)
・粗利益率(調整後):45.5~47.5%(予想:44.3%)

【企業概要】
 大手半導体メモリーメーカー・ファウンドリーメーカー・集積デバイスメーカー向けに、半導体ウェーハ製造装置を設計・製造する。従来のワイヤーボンディングに代わる後工程のウェーハレベルパッケージング(WLP)にも取り組み、機器の運用効率アップの為の製品・サービスも提供する。

(NY時間10:07)
ラムリサーチ<LRCX> 697.35(+54.98 +8.56%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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