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【材料】アルファベットが決算受け上昇 検索の広告収入が好調=米国株個別

 アルファベット<GOOG>が上昇。前日引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、売上高(トラフィック獲得コスト除く)が予想を上回ったほか、1株利益も予想を上回った。広告収入が予想を上回ったほか、ユーチューブ広告も好調だった。

 同社はまた、ポラットCFOが9月1日から最高投資責任者(CIO)に就任する人事を発表した。後任が決まるまで、2024年および長期的な資本計画プロセスの指揮を含め、引き続きCFOを務める。

 主力の検索事業が人工知能(AI)のチャットボットでの新たな競争に耐えており、最近の広告減速を乗り切っている。オープンAIのチャットGTPなどの新たな競合の脅威にもかかわらず、同社の検索事業は優位性を保っていることが示された。ただ、同社のチャットボット「バード」はまだそれほど広くは利用されていない。

 今回の決算を受けて目標株価を引き上げるアナリストが相次いでいる。「同社の広告事業が回復しているほか、クラウド部門もAI需要の高まりから恩恵を受けている」と指摘。

 また、「業績は全体的に好調でフリーキャッシュフロー(FCF)の改善に繋がった。ただ、投資家が同社に投資する意思があるかどうかは、グーグルクラウドが、恐らくAIを活用したパブリック・クラウドの導入加速によって、構造的により速く成長できるかどうかにかかっている」との声も出ている。

(4-6月・第2四半期)
・1株利益(調整後):1.44ドル(予想:1.32ドル)
・売上高(TAC除く):620.7億ドル(予想:602.7億ドル)
・売上高:746.0億ドル(予想:727.7億ドル)
  グーグル広告:581.4億ドル(予想:574.5億ドル)
   ユーチューブ広告:76.7億ドル(予想:74.1億ドル)
  グーグルその他:81.4億ドル(予想:71.7億ドル)
・営業利益:218.4億ドル(予想:199.6億ドル)
・営業利益率:29%(予想:27.6%)

(NY時間09:45)
アルファベット<GOOG> 130.12(+7.33 +5.97%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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