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【市況】株価指数先物【寄り前】 膠着ながらも、短期的なロングは入りやすい


大阪9月限ナイトセッション
日経225先物 32740 +130 (+0.39%)
TOPIX先物 2284.5 +7.0 (+0.30%)
シカゴ日経平均先物 32715 +105
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 24日の米国市場では、ナスダック S&P500ナスダックの主要な株価指数が上昇。7月の米総合購買担当者指数(PMI)はサービス業の活動の伸びが鈍化したことで5カ月ぶりの低水準となり、景気悪化懸念が強まる場面もあった。しかし、25~26日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げが打ち止めになるとの観測が相場を支えた。予想を上回る決算を発表したエネルギーのシェブロン<CVX>が買われ、発表を控える企業決算への期待なども高まった。S&P500業種別指数は自動車・同部品、銀行、エネルギーが上昇した一方で、消費者サービス、ヘルスケア機器・サービス、公益事業が下落。

 シカゴ日経平均先物(9月限)清算値は、大阪比105円高の3万2715円だった。日経225先物(9月限)は日中比30円高の3万2640円で寄り付き、その後は米総合PMIが予想を下回ったことを受けて、円相場が一時1ドル=140円40銭台と円高に振れたことで、3万2490円まで売られる場面も見られた。しかし、売り一巡後はショートカバーが優勢となってプラスに転じると、終盤にかけて3万2750円まで買われ、3万2740円とナイトセッションの高値圏で取引を終えた。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まることになりそうだ。足もとで上値抵抗線として機能している25日移動平均線は3万2780円に位置しており、ショートカバーを狙った短期的なロングが入りやすいだろう。同線を明確に上放れてくると、いったんは節目の3万3000円を捉えてくる場面もありそうだ。ただし、基本的には日米欧中銀の金融政策を見極めたいとのムードが高まりやすく、買い一巡後は次第に膠着感が強まる展開がコンセンサスになろう。

 そのため、オプション権利行使価格の3万2750円を挟んだ上下の権利行使価格である3万2500円~3万3000円のレンジを想定。膠着感が強まるようだと3万2625円~3万2875円辺りと、より狭いレンジでの推移になりそうだ。なお、ナスダック100指数のリバランスによる影響だが、アップル<AAPL>やマイクロソフト<MSFT>、アルファベット<GOOG>、エヌビディア<NVDA>などは小幅ながらプラス圏での推移だった。相対的にナスダックの上昇率は小さく、リバランスの影響が出ているとみられるが、ひとまず過度な波乱への警戒感は後退しそうだ。

 VIX指数は13.91に上昇した。一時14.30まで上昇した後は上げ幅を縮めたものの、25日線を上回ってきており、投資家心理をやや神経質にさせそうである。昨日のNT倍率は先物中心限月で14.31倍に上昇した。先週末の低下で75日線を下回り、ボリンジャーバンドの-3σに接近したこともあり、いったんはNTショートの巻き戻しが入りやすい水準だった。本日も為替睨みの展開になりそうだが、FOMCを前に短期的にはポジションをクローズする流れも考えられ、NTショートを巻き戻す動きが意識されそうである。

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