【市況】NY株式:米国株式市場は上昇、景気に楽観的な見方広がる
NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより
ダウ平均は183.55ドル高の35,411.24ドル、ナスダックは26.06ポイント高の14,058.87で取引を終了した。
景気後退が回避できるとの期待感が強まり寄り付き後、上昇。エネルギーのシェブロン(CVX)の予想を上回る決算をきっかけに今後の企業決算を期待した買いも見られ、一段高となった。連邦準備制度理事会(FRB)の利上げが終了に近づいたとの見方も相場を支援し、終日堅調に推移した。セクター別では自動車・電気通信サービスや銀行が上昇した一方で、ヘルスケア機器・サービスが下落。
携帯端末のアップル(AAPL)は2023年の新型iPhoneの出荷台数で前年並みを目指すことが報じられ、売上高増加期待で買われた。映画館運営のAMCエンターテインメント・ホールディングス(AMC)はデラウェア州の裁判所判事が優先ユニットであるAPEを普通株に転換する同社の計画について差し止めを命じたことが買戻しに繋がったほか、週末の映画館の入場者数が2019年以降で最高を記録したことも買い材料となり上昇。独自のソフトウエアと映画館の建築・設備を組み合わせた映画ソリューションを提供するアイマックス(IMAX)も新作映画の入場者数・興行収入が好調で上昇した。再生可能燃料会社のシェブロン(CVX)は第2四半期決算速報で、調整後1株利益が市場予想を上回り、さらに、同社のワース最高経営責任者(CEO)が会社の定年である65歳を過ぎても職にとどまることに同意したと発表したことも好感され上昇。
一方、化粧品メーカーのエスティローダー(EL)はアナリストが中国の回復低迷を理由に投資判断を引き下げたため下落した。
家電メーカーのワールプール(WHR)は取引終了後に四半期決算を発表。売上は減少した一方で1株利益は予想を上回り23年の見通しを再確認したが、まちまちの結果を受けて時間外取引で売り優勢となっている。
(Horiko Capital Management LLC)
《YN》
提供:フィスコ