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【市況】【↓】日経平均 大引け| 3日ぶり反落、半導体関連を中心に売り優勢 (7月20日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  32803.35
高値  32861.02(09:02)
安値  32462.86(15:00)
大引け 32490.52(前日比 -405.51 、 -1.23% )

売買高  11億2516万株 (東証プライム概算)
売買代金  2兆9627億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は400円を超える大幅な下げで反落
 2.米株高を引き継げず、後場下げ加速の展開に
 3.半導体関連への売り目立ち、全体押し下げる
 4.先物主導のインデックス売りが下げ圧力助長
 5.売買代金も低調、5月11日以来の3兆円台割れ

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比109ドル高と8日続伸した。米地銀の決算内容が好感されたほか、FRBの利上げ長期化に対する懸念が後退し買いが優勢となった。

 東京市場では、前日とは打って変わってリスク回避ムードの強い地合いだった。日経平均株価は後場下げ幅を広げ、400円を超える下落となった。

 20日の東京市場は、朝方から売り優勢の地合いを強いられた。前日の米国株市場では景気敏感株を中心に買いが優勢で、NYダウは8連騰でフシ目の3万5000ドル台を回復したが、一方で半導体株は軟調な動きで、SOX指数が下落したことから、東京市場では半導体関連株への売り圧力が強まった。先物主導のインデックス売りに加え、値がさ株が売られたことで全体指数が押し下げられた。取引時間中に為替が円高方向に振れたことも輸出セクターにマイナス材料となったほか、来週の日米欧の金融政策決定会合を前に買い手控えムードが強い。値下がり銘柄数はプライム市場の7割近くを占めている。また、全体売買代金も低調で3兆円台を下回ったのは5月11日以来となる。

 個別では、群を抜く売買代金をこなしたレーザーテック<6920>が大きく水準を切り下げたほか、売買代金2位となったアドバンテスト<6857>の下げも目立った。このほか、ソシオネクスト<6526>、東京エレクトロン<8035>、ルネサスエレクトロニクス<6723>、ディスコ<6146>など半導体関連株への売りが目立つ。キーエンス<6861>が安く、メルカリ<4385>も軟調。SHIFT<3697>も売られた。さくらインターネット<3778>が値下がり率トップとなり、広済堂ホールディングス<7868>も安い。ベイカレント・コンサルティング<6532>の下げも目立つ。
 半面、川崎汽船<9107>が頑強、日本製鉄<5401>も値を上げた。クリエイト・レストランツ・ホールディングス<3387>が大幅高、リョービ<5851>も値を飛ばした。フリュー<6238>、小森コーポレーション<6349>が買い優勢だったほか、ヨシムラ・フード・ホールディングス<2884>も値を上げた。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はアステラス <4503>、SUBARU <7270>、住友不 <8830>、KDDI <9433>、日揮HD <1963>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約7円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、ファストリ <9983>、東エレク <8035>、テルモ <4543>、信越化 <4063>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約185円。

 東証33業種のうち上昇は9業種。上昇率の上位5業種は(1)鉱業、(2)鉄鋼、(3)不動産業、(4)海運業、(5)パルプ・紙。一方、下落率の上位5業種は(1)精密機器、(2)電気機器、(3)機械、(4)保険業、(5)サービス業。

■個別材料株

△プラネット <2391> [東証S]
 「日用品の物流連合が物流基盤システム採用」との報道。
△クロスプラス <3320> [東証S]
 24年1月期業績及び配当予想を上方修正。
△クリレスHD <3387> [東証P]
 いちよし証券がレーティングを「B→A」に格上げ。
△クオリプス <4894> [東証G]
 九大の心筋細胞シート移植手術で経過順調と伝わる。
△アイデミー <5577> [東証G]
 ウシオ電 <6925> にオンラインDXラーニングを提供。
△リョービ <5851> [東証P]
 23年12月期業績及び配当予想を上方修正。
△クラダシ <5884> [東証G]
 小麦先物急騰で食品ロス削減のEC利用増の思惑も。
△ハルメク <7119> [東証G]
 株主優待制度を新設。
△ラストワンM <9252> [東証G]
 75日線ターニングポイントに上値指向で新たなM&Aを発表。
△スマサポ <9342> [東証G]
 アパグループが入居者アプリ「totono」を導入。

▼レーザーテク <6920> [東証P]
 決算受けた蘭ASMLの株価下落をネガティブ視。
▼アルデプロ <8925> [東証S]
 社外調査委の設置発表で先行き不透明感。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)クリレスHD <3387>、(2)リョービ <5851>、(3)アーレスティ <5852>、(4)NJS <2325>、(5)フリュー <6238>、(6)サクサ <6675>、(7)小森 <6349>、(8)グランディ <8999>、(9)オオバ <9765>、(10)ブロンコB <3091>。
 値下がり率上位10傑は(1)さくらネット <3778>、(2)レーザーテク <6920>、(3)広済堂HD <7868>、(4)RPA <6572>、(5)そーせい <4565>、(6)サインポスト <3996>、(7)ベイカレント <6532>、(8)サーバワクス <4434>、(9)HOYA <7741>、(10)アドテスト <6857>。

【大引け】

 日経平均は前日比405.51円(1.23%)安の3万2490.52円。TOPIXは前日比18.07(0.79%)安の2260.90。出来高は概算で11億2516万株。東証プライムの値上がり銘柄数は497、値下がり銘柄数は1264となった。東証マザーズ指数は776.98ポイント(12.49ポイント安)。

[2023年7月20日]


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