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【市況】注目銘柄ダイジェスト(前場):高島屋、クロスキャット、ティムスなど

クロスキャト <日足> 「株探」多機能チャートより

クロスキャット<2307>:1194円(+55円)
大幅続伸。「CC-BizMate」のクラウド勤怠管理システムとAIを活用した音声感情解析の2つのソリューションが、中小企業・小規模事業者を対象とした経済産業省「IT 導入補助金 2023」の対象ツールとして登録認定されたと発表している。これにより、対象事業者は勤怠管理業務の効率化と社員のメンタルヘルスケアを最大 1/2 の負担で推進することが可能となるため、製品需要の拡大が想定される状況となっているもよう。


レーザーテック<6920>:21655円(-485円)
反落。前日の米国市場ではNYダウは上昇したもののナスダック指数は反落、1-3月期GDP確報値の上方修正、新規失業保険申請件数の下振れなど、想定以上の景気指標を受けて長期金利が上昇したことが要因。これにより、東京市場でも半導体関連などのグロース株には警戒感が強まっているようだ。また、前日は決算を受けて時間外取引で上昇していたマイクロンが4%超の下落となったこともネガティブに響く。


コーセー<4922>:13840円(-605円)
大幅続落。前日にスモールミーティングが開催されているもようで、主に中国や韓国の販売動向について、ネガティブ反応が優勢の動きにつながっているものとみられる。中国618セールは計画以下の推移となっているもようで、消費回復の鈍さや競争激化などが意識されている。また、韓国免税も引き続き在庫調整などで厳しい状況が続いているようだ。また、米国のタルトのセルアウトは順調だが、伸長率は徐々に低下しているもよう。


ナガイレーベ<7447>:2196円(-88円)
大幅反落。前日に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は35.4億円で前年同期比10.2%減となり、上半期実績の同8.7%減から減益率が拡大している。第2四半期(12-2月期)には収益回復傾向となっていたことで、期待感が先行していたとみられ、ネガティブな反応が強まっている。なお、発行済み株式数の1.5%に当たる50万株、10億円を上限とする自社株買いの実施を発表しているが、下支えにはなっていない。


高島屋<8233>:1981円(+112円)
大幅反発。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は110億円で前年同期比66.4%増、80億円強の水準であったとみられる市場予想を上回る着地に。つれて、上半期予想は従来の150億円から175億円、同36.6%増に、通期では350億円から375億円、前期比15.3%増に上方修正している。百貨店事業における堅調な販売動向は織り込み済みとみられるが、コスト構造改革などによる経費削減なども想定以上に進んでいるとの見方に。


ヘッドウォーター<4011>:15360円(+2490円)
急反発。29日大引け後、NVIDIA Inceptionのパートナー企業に認定されたと発表している。同社は、NVIDIAとの連携により企業のDXやスマート化を支援してきた。今後、NVIDIAとの連携をさらに強化・拡大するためにパートナー企業として参画。同社は、NVIDIAの最新のテクニカルツールやAIリソースにアクセスでき、技術支援を受けられるほか、教育支援プログラムも利用可能となるようだ。今後、スマートシティやスマートストア、物流DXを推進する企業に対して共同提案と共同マーケティングを加速していく。


ティムス<4891>:355円(+75円)
急伸。公益財団法人微生物化学研究会と、化合物探索に関する共同研究契約の締結手続きを完了したと発表している。この研究は、微生物化学研究会が有する微生物ライブラリーや化合物ライブラリーの一部を提供してもらい、ティムスが検討しているターゲットに作用する天然由来化合物のスクリーニングを行うもの。ティムスとしては、共同研究が同社の今後のパイプライン拡充に貢献するものと期待している、としている。


エーアイ<4388>:1251円(+43円)
大幅反発。東芝デジタルソリューションズとエイベックスの合弁会社で、音声合成技術を活用したコンテンツの企画・制作・開発・運用・流通事業等を展開するコエステの株式を取得し、子会社化すると発表した。約1.41億円で全株式を取得する。成長スピードの極めて速い音声合成市場での競争力の強化等、両社に大きなシナジーを見込めるものと判断した。24年3月期の当社業績の見通しは、現在精査中としている。
《ST》

 提供:フィスコ

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