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【市況】30日の株式相場見通し=売り買い交錯、狭いゾーンでのもみ合いか

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 30日の東京株式市場は売り買い交錯のなかでもみ合う展開となり、日経平均株価は前日終値を挟んだ狭いゾーンで方向感の定まりにくい地合いが想定される。前日の欧州株式市場は主要国の株価指数が高安まちまちだったが、総じて値動きは小さかった。米国株市場では銀行のストレステストの結果が注目されたが、FRBは検査対象の23行すべての銀行が規制上必要とされる自己資本を維持できるとの見解を示した。これを好感して金融株中心に買いが優勢となり、NYダウを押し上げる格好となった。ただ米長期金利や2年債利回りなどが揃って上昇するなか、ハイテク株には向かい風が意識され、ナスダック総合株価指数はわずかながらマイナス圏で引けている。東京市場では日経平均が3万3000円台前半では強弱観が対立しボラティリティが低下しているが、きょうも売り買いともに明確な方向性が見えづらく、値動きは限定的となる公算が大きい。

 29日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比269ドル76セント高の3万4122ドル42セントと反発。ナスダック総合株価指数は同0.419ポイント安の1万3591.331だった。

 日程面では、きょうは6月の都区部消費者物価指数(CPI)、5月の有効求人倍率、5月の失業率、5月の鉱工業生産速報値、5月の自動車輸出、5月の住宅着工統計など。海外では6月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)、6月の中国非製造業PMI、5月の独失業率、5月のユーロ圏失業率、6月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値、5月の米個人所得・消費支出、6月の米消費者態度指数(ミシガン大学調査・速報値)など。

出所:MINKABU PRESS

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