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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

ニチリョク <日足> 「株探」多機能チャートより

■ニチリョク <7578>  283円 (+56円、+24.7%)

 ニチリョク <7578> [東証S]が続急騰。同社は28日、檀家ではない人でも寺院の本堂で葬儀を執り行うことができる新サービス「本堂葬儀」の提供を7月1日から開始すると発表。本堂葬儀は、歴史ある寺院の本堂で、寺院の宗派の法式に則って執り行う葬儀。現在、提携寺院は東京を中心とした首都圏で3寺あり、今後は協賛寺院を拡大していく予定だとしている。

■fonfun <2323>  490円 (+80円、+19.5%) ストップ高

 fonfun <2323> [東証S]がストップ高。28日の取引終了後、サイブリッジ合同会社(東京都品川区)によるTOB(株式公開買い付け)が成立したと発表した。同社の特別関係者であるサイブリッジコーポレーションの議決権数の割合とあわせると50%を超え、筆頭株主となる。あわせて、サイブリッジ合同会社の100%持ち分保有者であるサイブリッジホールディングスの代表取締役の水口翼氏が、同日付でfonfunの社長に就任した。サービス販路の拡大や、協業の進展効果などを見込んだ買いが集まったようだ。

■エレメンツ <5246>  778円 (+100円、+14.8%) ストップ高

 ELEMENTS <5246> [東証G]がストップ高。同社は28日、東京ニュービジネス協議会(東京都港区)が主催する「第17回IPO大賞」を受賞したと発表しており、好材料視された。IPO大賞は、株式の上場で日本経済の活性化に貢献している、または牽引役となっている企業を顕彰。それによりその意義を世間に広報するとともに、ニュービジネスやベンチャー企業の振興と育成に寄与することを目的に06年度に創設された制度。今回同社は、生体認証による本人確認をスマートフォンなどで可能としたことで、本人確認にかかっていた費用や期間の大幅な短縮を実現し業界を牽引している実績と、今後も個人認証分野における需要の高まりに伴い、更なる堅実な成長が予想される点が評価されたとしている。

■バルニバービ <3418>  1,553円 (+158円、+11.3%)

 バルニバービ <3418> [東証G]が4日ぶり急反騰。28日の取引終了後、株主優待制度の変更を発表した。7月末基準日分から、保有株数1000株までは100株ごとに優待の額面金額を引き上げて、優待利回りを一律とする。制度変更を好感した買いが入ったようだ。新たな優待内容では、対象店舗で利用可能な電子チケットや同社が手掛けるサイトでの割引コード、または同社オリジナル商品の組み合わせ選択式とする。1000株保有の場合、年単位ではこれまで8000円分の優待券を贈呈していたが、新たな制度においては、電子チケットでは3万円分が付与されることとなる。優待の実施回数は年2回から年1回に変更する。一方、100株以上長期保有する株主に対しては、年4回の応募式抽選会を開催するという。

■ホクシン <7897>  145円 (+13円、+9.9%)

 ホクシン <7897> [東証S]が急伸。同社は29日、廃棄衣類を用いたリサイクルボードの量産試験に成功したと発表。これが材料視され買われた。環境配慮型素材の研究開発を手掛けるワークスタジオ(東京都新宿区)が開発した廃棄衣類繊維を原料とする繊維リサイクルボード「PANECO(パネコ)」に関し、ホクシンのMDF(中密度繊維板)製造ラインを使用して量産試験を行ったという。今回の成功は、ファッション産業や繊維産業のサーキュラーエコノミーを大きく先進させる可能性を持つとしている。

■データセク <3905>  386円 (+31円、+8.7%)

 データセクション <3905> [東証G]が急伸。リテールマーケティング支援とビッグデータ分析を二本柱とするが、人工知能(AI)を活用した販促支援を強みとしており、海外でも積極展開している。AI関連株の一角として注目を集めるなか、株価300~400円台という値ごろ感から上値を見込んだ個人投資家マネーの参戦が活発となっている。そうしたなか、前日取引終了後に「事業計画及び成長可能性に関する事項」を発表、データ分析力やAIによる解析技術をもとに顧客企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)化を推進し、成長戦略にも言及。年度は明らかにしていないが、「選択と集中」から「拡大投資」フェーズへの移行で売上高100億円以上(前期実績は19億2500万円)を目指すとしている。

■プレイド <4165>  928円 (+72円、+8.4%)

 プレイド <4165> [東証G]が続急伸。28日、ドコモgacco(東京都港区)の法人向けeラーニングサービス「gacco for Biz」に、CX(顧客体験)研修プログラムの提供を始めたと発表。これを手掛かり視した買いが集まったようだ。「gacco for Biz」の契約企業は、事業課題や受講者のスキル、レベルに合わせて、CX研修プログラムを学習コンテンツに採用できる。プログラムはプレイドが設立したSTUDIO ZEROが開発した。

■フィナHD <4419>  900円 (+67円、+8.0%)

 Finatextホールディングス <4419> [東証G]が続急伸。29日、子会社ナウキャストが、分析用求人ビッグデータ を提供するフロッグ(東京都千代田区)と投資判断における求人ビッグデータ活用で協業すると発表しており、好材料視された。ナウキャストのデータ分析ノウハウとフロッグの求人ビッグデータを組み合わせることで賃金動向を分析し、企業の売り上げを予測するなどの投資判断支援が可能になると判断したという。具体的にはフロッグが有する40億件超の求人情報データに対してナウキャストがクレンジングと分析を行い、機関投資家が投資判断に使いやすい形に整えたデータやレポートを提供するとしている。

■ハローズ <2742>  3,895円 (+215円、+5.8%)

 東証プライムの上昇率8位。ハローズ <2742> [東証P]が4日続急伸。28日の取引終了後に3-5月期決算を発表。売上高が前年同期比10.4%増の459億9000万円、営業利益が同13.3%増の24億5100万円で着地しており、これを好感した買いが入った。プライベートブランド商品のシェアアップや新規出店、自動発注システムの拡大など各種施策に取り組んだ。商品原価やエネルギーコストの上昇があったものの増収増益を確保した。なお、24年2月期通期の見通しは据え置いた。

■日清紡HD <3105>  1,197円 (+56円、+4.9%)

 日清紡ホールディングス <3105> [東証P]が大幅高で3日続伸。同社は繊維事業を祖業に、電子部品や無線通信機器、自動車ブレーキ用摩擦材の製造を手掛けるなど多角的に事業を展開している。前22年12月期は原材料やエネルギー価格高騰の影響で営業減益となったが、今期は5割増益と急回復する見通し。増配も計画している。業績回復を背景に株価の上昇基調が続くなか、29日はみずほ証券による格上げを手掛かりに上げ足を一段と加速させている。

■アクシージア <4936>  1,444円 (+60円、+4.3%)

 アクシージア <4936> [東証P]が大幅続伸。同社は28日、中国3大ECセールの一つである「618」において、旗艦店合計のGMV(流通取引総額)が前期比約40%増を記録したと発表しており、これを好感した買いが入った。同社が旗艦店を置く越境ECプラットフォームは、「Tmall Global」(天猫国際)」、「Douyin」(抖音)、「RED」(小紅書)、「Kuaishou」(快手)の4つで、特に「Douyin」では前期比約2.9倍のGMVを達成し、前年に続き大幅な成長となったとしている。

※29日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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