【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):プレイド、日清紡HD、三菱UFJ
プレイド <日足> 「株探」多機能チャートより
プレイド<4165>が続急伸し、年初来高値を更新した。28日、ドコモgacco(東京都港区)の法人向けeラーニングサービス「gacco for Biz」に、CX(顧客体験)研修プログラムの提供を始めたと発表。これを手掛かり視した買いが集まったようだ。「gacco for Biz」の契約企業は、事業課題や受講者のスキル、レベルに合わせて、CX研修プログラムを学習コンテンツに採用できる。プログラムはプレイドが設立したSTUDIO ZEROが開発した。
■フィナHD <4419> 900円 +67 円 (+8.0%) 本日終値
Finatextホールディングス<4419>が大幅続伸。この日、子会社ナウキャストが、分析用求人ビッグデータを提供するフロッグ(東京都千代田区)と投資判断における求人ビッグデータ活用で協業すると発表しており、好材料視された。ナウキャストのデータ分析ノウハウとフロッグの求人ビッグデータを組み合わせることで賃金動向を分析し、企業の売り上げを予測するなどの投資判断支援が可能になると判断したという。具体的にはフロッグが有する40億件超の求人情報データに対してナウキャストがクレンジングと分析を行い、機関投資家が投資判断に使いやすい形に整えたデータやレポートを提供するとしている。
■ハローズ <2742> 3,895円 +215 円 (+5.8%) 本日終値 東証プライム 上昇率8位
ハローズ<2742>は上げ足強め新値追い。28日の取引終了後に3~5月期決算を発表。売上高が前年同期比10.4%増の459億9000万円、営業利益が同13.3%増の24億5100万円で着地しており、これを好感した買いが入った。プライベートブランド商品のシェアアップや新規出店、自動発注システムの拡大など各種施策に取り組んだ。商品原価やエネルギーコストの上昇があったものの増収増益を確保した。なお、24年2月期通期の見通しは据え置いた。
■日清紡ホールディングス <3105> 1,197円 +56 円 (+4.9%) 本日終値
日清紡ホールディングス<3105>はマドを開けて買われ年初来高値更新。同社は繊維事業を祖業に、電子部品や無線通信機器、自動車ブレーキ用摩擦材の製造を手掛けるなど多角的に事業を展開している。前22年12月期は原材料やエネルギー価格高騰の影響で営業減益となったが、今期は5割増益と急回復する見通し。増配も計画している。業績回復を背景に株価の上昇基調が続くなか、きょうはみずほ証券による格上げを手掛かりに上げ足を一段と加速させている。
■アクシージア <4936> 1,444円 +60 円 (+4.3%) 本日終値
アクシージア<4936>が大幅続伸。同社は28日、中国3大ECセールの一つである「618」において、旗艦店合計のGMV(流通取引総額)が前期比約40%増を記録したと発表しており、これを好感した買いが入った。同社が旗艦店を置く越境ECプラットフォームは、「Tmall Global」(天猫国際)」、「Douyin」(抖音)、「RED」(小紅書)、「Kuaishou」(快手)の4つで、特に「Douyin」では前期比約2.9倍のGMVを達成し、前年に続き大幅な成長となったとしている。
■理研計器 <7734> 5,690円 +190 円 (+3.5%) 本日終値
理研計器<7734>が大幅続伸。28日の取引終了後に発表した中期経営計画で、最終年度である26年3月期に売上高500億円以上(23年3月期450億400万円)、営業利益120億円以上(同115億5100万円)を目指すとしたことが好材料視された。国内市場におけるシェア拡大に向けた販売・製品開発強化を目指すほか、製造業界全体の脱炭素化・カーボンニュートラルなど市場要求に基づいた新製品起案力を高めるとしている。
■三菱UFJ <8306> 1,066.5円 +32.5 円 (+3.1%) 本日終値
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>が高い。米連邦準備制度理事会(FRB)は28日、米国の大手23行が今年のストレステスト(健全性審査)を通過したと発表。JPモルガン<JPM>やバンカメ<BAC>の時間外取引の株価が上昇している。これを受け、日本の大手銀行の株価も堅調に推移している。
■マイクロアド <9553> 5,900円 +160 円 (+2.8%) 本日終値
マイクロアド<9553>が続伸。午前9時ごろ、マーケティングデータプラットフォーム「UNIVERSE」のデータを活用した金融業界向けの広告配信サービス「UNIVERSE for 新NISA」の提供を開始すると発表しており、好材料視された。「UNIVERSE」は、自社保有のオーディエンスデータに加えて、約210のパートナー企業やメディアから多種多様なデータ提供を受けるデータプラットフォーム。新サービスでは、ライフスタイル系や金融系のデータとWeb上の行動履歴を分析し、NISAの口座未開設かつ株式投資に対し興味関心がある層を導き出すことで、NISAの口座を開設する見込みが高い層をターゲットにした広告配信が可能になるとしている。
■レーザーテック <6920> 22,140円 +560 円 (+2.6%) 本日終値
レーザーテック<6920>、ソシオネクスト<6526>が揃って上昇、プライム市場の売買代金トップがレーザーテクで第3位がソシオネクスとなっている。また、売買代金4位のアドバンテスト<6857>、第6位の東京エレクトロン<8035>も大きく値を上げた。売買代金ランキングの動向は半導体関連株への投資家の関心の高さを物語るがいずれも前日に続きリバウンド狙いの買いが優勢となっている。前日の米国株市場では半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は軟調だったが、引け後に発表された米マイクロンテクノロジー<MU>の3~5月期決算が市場コンセンサスを上回り、同社株は時間外で買われる展開となった。これを受けて東京市場でも半導体セクターへの買いが誘導される形となった。
■PAコンサル <4071> 3,205円 +80 円 (+2.6%) 本日終値
プラスアルファ・コンサルティング<4071>が5日ぶりに反発。この日、タレントマネジメントシステム「Talent Palette(タレントパレット)」のグローバル企業向け多言語対応機能を強化実装したと発表しており、好材料視された。これにより、これまで以上に対応ができる言語数が増え、タレントパレットを利用するユーザーごとに最適な言語にインターフェース言語を変更ができるため、より多くのユーザーに対し最適な UXを提供できるようになったという。また、各国ごとのデータベースの構築も不要なため、効率的に海外での利用を促進するとしており、利用層の拡大が期待されている。
株探ニュース