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【市況】6月15日のNY為替概況

米ドル/円 <日足> 「株探」多機能チャートより

 15日のニューヨーク外為市場でドル・円は、141円30銭から140円16銭まで下落し、引けた。

米週次新規失業保険申請件数が予想を上回りさらに、米5月鉱工業生産が予想を下回ったため連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げ観測が緩和し長期金利低下に伴うドル売りが優勢となった。さらに、対ユーロでのドル売りに連れた売りも目立った。

ユーロ・ドルは、1.0812ドルから1.0950ドルまで上昇し、引けた。欧州中央銀行(ECB)は定例理事会で予想通り25BPの利上げを実施。同時に、インフレやコアインフレ見通しを引き上げたほか景気刺激策も解除する計画を示し、ラガルド総裁は利上げの見送りや停止を考えもせず、協議もしなかったと言及。7月の利上げの可能性は極めて高いとしたため、7月、9月の利上げを織り込むユーロ買いが加速した。


ユーロ・円は152円70銭から153円64銭まで上昇。日欧金利差拡大観測にユーロ買い・円売りが加速した。

ポンド・ドルは、1.2640ドルから1.2782ドルまで上昇。


 
ドル・スイスは0.9024フランから0.8908フランまで下落した。


[経済指標]・米・先週分新規失業保険申請件数:26.2万件(予想:24.5万件、前回:26.2万件←26.1万件)・米・失業保険継続受給者数:177.5万人(予想:176.8万人、前回:175.5万人←175.7万人)・米・5月小売売上高:前月比+0.3%(予想:-0.2%、4月:+0.4%)・米・5月小売売上高(自動車除く):前月比+0.1%(予想:+0.1%、4月:+0.4%)・米・5月輸入物価指数:前月比―0.6%(予想:-0.5%、4月:+0.3%←+0.4%)・米・6月フィラデルフィア連銀製造業景況指数:-13.7(予想:-14.0、5月:-10.4)・米・6月NY連銀製造業景気指数:+6.6(予想:-15.1、5月:-31.8)・米・5月設備稼働率:79.6%(予想:79.7%、4月:79.8%←79.7%)・米・5月鉱工業生産:前月比―0.2%(予想:+0.1%、4月:+0.5%)・米・4月企業在庫:前月比+0.2%(予想:+0.2%、3月:-0.2%←-0.1%)【金融政策】・欧州中央銀行(ECB)・主要政策金利を0.25ポイント引き上げ4.00%に決定・預金ファシリティ金利(中銀預金金利、下限)を0.25ポイント引き上げ3.50%に決定・限界貸出金利(上限)を0.25ポイント引き上げ4.25%に決定「7月にAPPの資産再投資を取りやめ」「PEPPの再投資は少なくとの24年末まで継続」「金利を十分に景気抑制的な水準にすることを確実にする」

《KY》

 提供:フィスコ

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