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【市況】【↓】日経平均 大引け| 5日ぶり小反落、高値警戒感から引けにかけ値を消す (6月15日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  33493.69
高値  33767.13(12:37)
安値  33386.01(09:15)
大引け 33485.49(前日比 -16.93 、 -0.05% )

売買高  15億6906万株 (東証プライム概算)
売買代金  4兆3825億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は16円安と5日ぶり小反落、引けにかけ値を消す
 2.FOMCは政策金利据え置きも年内2回の利上げ示唆で強弱観
 3.日経平均は一時260円超の上昇も高値警戒感から売りに押す
 4.1ドル141円台へ円安進み、東エレクなどハイテク株が堅調
 5.SBGやファストリ、エーザイが軟調、楽天グループが売られる

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比232ドル安と7日ぶりに反落した。FRBが発表した金利見通しで利上げの長期化が警戒され売りが優勢となった。

 東京市場では、日経平均株価は5日ぶりに小反落。前場は買い先行で値を上げたが、高値警戒感が膨らむなか引けにかけ値を消した。

 前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では11会合ぶりに利上げは見送られたが、政策金利見通し(ドットチャート)は年内2回の利上げを示唆。ただ、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は「インフレ低下のための経済の条件がそろいつつある」と述べるなどハト派姿勢を示したこともあり、NYダウは下落したもののナスダック指数は上昇した。これを受けた東京市場では前場は値を上げ、日経平均の上昇幅は一時260円を超えた。1ドル=141円台へ円安も進むなか、ハイテク株などが堅調だった。ただ、急速な上昇で高値警戒感も台頭するなか、売りが膨らみ引けにかけ値を消した。

 個別銘柄では、ソフトバンクグループ<9984>やファーストリテイリング<9983>が安く、レーザーテック<6920>やエーザイ<4523>が値を下げた。三井住友フィナンシャルグループ<8316>やみずほフィナンシャルグループ<8411>が軟調でソニーグループ<6758>や三菱重工業<7011>が下落した。楽天グループ<4755>が売られた。
 半面、アドバンテスト<6857>や東京エレクトロン<8035>、ソシオネクスト<6526>といった半導体関連株が高く、トヨタ自動車<7203>や三菱商事<8058>、任天堂<7974>が値を上げた。キーエンス<6861>やニデック<6594>、日本郵船<9101>が買われた。デンソー<6902>やコマツ<6301>、クボタ<6326>も堅調だった。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、アドテスト <6857>、ダイキン <6367>、TDK <6762>、ニデック <6594>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約83円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、SBG <9984>、エーザイ <4523>、第一三共 <4568>、信越化 <4063>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約108円。

 東証33業種のうち上昇は18業種。上昇率の上位5業種は(1)証券商品先物、(2)海運業、(3)その他金融業、(4)機械、(5)ガラス土石製品。一方、下落率の上位5業種は(1)医薬品、(2)小売業、(3)パルプ・紙、(4)陸運業、(5)電気・ガス業。

■個別材料株

△Hamee <3134> [東証P]
 今4月期営業64%増益見通しで前期も大幅上振れ着地。
△ネオジャパン <3921> [東証P]
 第1四半期最終益が高進捗率で業績上振れ期待。
△ブルーミーム <4069> [東証G]
 量子AI用いたバイオメディカル言語モデルで九州大と共同研究。
△ロングライフ <4355> [東証S]
 MBO発表でTOB価格186円にサヤ寄せ。
△Gセキュリ <4417> [東証G]
 中堅企業のサイバー攻撃対応で成長路線をまい進。
△リンクユー <4446> [東証P]
 業績上方修正で収益変化率は急拡大へ。
△モイ <5031> [東証G]
 2~4月期好決算と動画配信プロデュース企業との提携。
△MSOL <7033> [東証P]
 4月中間期営業益3.6倍化で生成AI関連の発表。
△フジコーポ <7605> [東証P]
 自社株買い・消却を発表。
△ダブルエー <7683> [東証G]
 第1四半期の最終黒字転換と中期計画の目標を評価。

▼T-BASE <3415> [東証P]
 中国での一部退店に伴う減損響き2~4月期最終赤字。
▼サンバイオ <4592> [東証G]
 「SB623」承認審査の長期化を懸念。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)MSOL <7033>、(2)リンクユー <4446>、(3)Hamee <3134>、(4)日コン <5269>、(5)ソシオネクス <6526>、(6)宮越HD <6620>、(7)フジコーポ <7605>、(8)サーバワクス <4434>、(9)ミツバ <7280>、(10)HIS <9603>。
 値下がり率上位10傑は(1)T-BASE <3415>、(2)ブラス <2424>、(3)テクノスJ <3666>、(4)エーザイ <4523>、(5)JPHD <2749>、(6)邦チタ <5727>、(7)ミダックHD <6564>、(8)ペプドリ <4587>、(9)楽天グループ <4755>、(10)そーせい <4565>。

【大引け】

 日経平均は前日比16.93円(0.05%)安の3万3485.49円。TOPIXは前日比0.56(0.02%)安の2293.97。出来高は概算で15億6906万株。東証プライムの値上がり銘柄数は761、値下がり銘柄数は1006となった。東証マザーズ指数は794.93ポイント(2.82ポイント安)。

[2023年6月15日]


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