日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
15日の東京株式市場は主力株をはじめ売り買い交錯の展開となり、日経平均株価は前日終値近辺で一進一退の動きとなる可能性がある。前日の米国株市場では主要株価指数が高安まちまちとなり、NYダウは7日ぶりに反落したものの、半導体関連などハイテクセクターが相対的に強さを発揮し、ナスダック総合株価指数は5日続伸して年初来高値を更新した。注目されたFOMCでは大方の予想通り利上げは見送られたが、ドットチャートでは年内あと2回の利上げが行われる可能性が示唆されたことで、NYダウは一時400ドル以上下落する場面もあった。これを受けて東京市場でも足もとで利益確定売りを誘発するケースが想定される。日経平均は前日まで4日続伸し、この間に1800円以上水準を切り上げており、その反動が出やすいタイミングにある。ただ、海外投資家の買いが続いており、軟化しても押し目買いニーズは旺盛で下値抵抗力を発揮しそうだ。米半導体株の上昇を引き継いで、同関連株への資金流入が全体を支える形でプラス圏で引ける可能性もある。
14日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比232ドル79セント安の3万3979ドル33セントと7日ぶり反落。ナスダック総合株価指数は同53.156ポイント高の1万3626.477だった。
日程面では、きょうは4月の機械受注、5月の貿易統計、4月の第3次産業活動指数など。海外では5月の豪雇用統計、5月の中国の新築住宅価格動向、5月の中国小売売上高・工業生産高・固定資産投資・不動産開発投資、4月のユーロ圏貿易収支、ECB理事会の結果発表とラガルドECB総裁の記者会見、5月の米小売売上高、5月の米輸出入物価指数、5月の米鉱工業生産指数・設備稼働率、6月のNY連銀製造業景況指数、6月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数など。
出所:
MINKABU PRESS