日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
13日の東京株式市場はリスクオンの地合いが継続し、日経平均株価は3日続伸となる可能性が高い。前日の米国株市場ではハイテク株をはじめ幅広い銘柄に買いが入り、NYダウ、ナスダック総合株価指数など主要株価指数が揃って上昇した。今週13~14日の日程で行われるFOMCでFRBが政策金利を据え置くとの見方が優勢となるなか、市場のセンチメントが強気に傾いた。ニューヨーク連銀が発表した5月の消費者調査で1年先の期待インフレ率が約2年ぶりの低水準だったことで、金融引き締めに対する警戒感が後退しハイテク系グロース株に買いが流入、ナスダック指数は3日続伸し年初来高値を更新した。また、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)の上昇率は3%を超えた。これを受けて、東京市場でもリスクを取る動きが優勢となり日経平均は3万2000円台後半をうかがう展開が想定される。外国為替市場でドル買い・円売りの動きが強まっていることも追い風に、半導体関連への買いが活発化しそうだ。一方、日本時間今晩に5月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控えるほか、日本時間15日未明にはFOMCの結果やパウエルFRB議長の記者会見が予定されており、この結果を見極めたいとの思惑から買い一巡後は上げ幅を縮小する可能性もある。
12日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比189ドル55セント高の3万4066ドル33セントと5日続伸。ナスダック総合株価指数は同202.778ポイント高の1万3461.921だった。
日程面では、きょうは4~6月期の法人企業景気予測調査など。海外では5月の英失業率、欧州経済研究センター(ZEW)の独景気予測調査、5月の米消費者物価指数(CPI)、5月の全米自営業者連盟(NFIB)中小企業楽観度指数など。
出所:
MINKABU PRESS
最終更新日:2023年06月13日 08時05分