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【市況】東京株式(大引け)=623円高と3日ぶり急反発、SQ通過で幅広い買い集める

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 9日の東京株式市場で日経平均株価は3日ぶりに急反発。前日まで2日間下落していたことで値頃感からの買いも強まり3万2200円台まで値を上げた。

 大引けの日経平均株価は前日比623円90銭高の3万2265円17銭。プライム市場の売買高概算は15億2746万株。売買代金概算は4兆3608億円となった。値上がり銘柄数は1522と全体の約83%、値下がり銘柄数は266、変わらずは46銘柄だった。

 前日のNYダウは168ドル高と3日続伸。米新規失業保険申請件数が市場予想を上回り雇用情勢の悪化を意識するなか米長期金利が低下し、ハイテク株を中心に買いが流入した。これを受けた、東京市場は値を上げてスタート。6月物限の株価指数先物・オプションの清算値を決める「メジャーSQ」を通過したことで買い安心感も強まり、日経平均株価の上昇幅は今年3番目の水準を記録した。引き続き海外勢からの買いの流入の思惑も広がるなか、6日につけた33年ぶり高値の3万2506円に再び接近する水準に値を上げた。33業種のうち29業種が上昇し、半導体関連などハイテク株や銀行、商社など幅広い業種が買われた。

 個別銘柄では、レーザーテック<6920>やアドバンテスト<6857>、ソシオネクスト<6526>といった半導体関連株が高く、ファーストリテイリング<9983>が買われた。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>など銀行株もしっかり。三菱商事<8058>や伊藤忠商事<8001>、三井物産<8031>など商社株が軒並み最高値を更新した。オリエンタルランド<4661>や日本製鉄<5401>、リクルートホールディングス<6098>もしっかり。衆院解散・総選挙に絡む思惑でイムラ<3955>やムサシ<7521>も値を上げた。

 半面、ソフトバンクグループ<9984>や三菱重工業<7011>、川崎重工業<7012>が安く、日本郵船<9101>や川崎汽船<9107>など海運株が軟調。積水ハウス<1928>やJR東海<9022>が売られた。

出所:MINKABU PRESS

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