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【市況】【↑】日経平均 大引け| 続伸、半導体関連株を中心に買い優勢 (5月26日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  30909.61
高値  31101.60(11:35)
安値  30864.49(09:00)
大引け 30916.31(前日比 +115.18 、 +0.37% )

売買高  12億1944万株 (東証プライム概算)
売買代金  3兆4058億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は続伸、半導体株高で一時バブル後高値水準に
 2.米市場ではエヌビディアの株価急騰でナスダック指数が上昇
 3.東エレクやアドテスト、スクリンなど半導体株が軒並み高に
 4.為替が一時1ドル140円台へ円安が進行したことも追い風
 5.三菱UFJやファストリ、日本製鉄、郵船などは軟調に推移

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比35ドル安と5日続落した。債務上限問題に関する先行き警戒感が継続し売りが優勢となった。

 東京市場では、日経平均株価は続伸。半導体関連株を中心に上昇し一時、バブル崩壊後高値(3万1086円、終値)を上回る場面があった。

 前日の米株式市場では、NYダウが5日続落したが、ナスダック指数は上昇した。好決算を発表したエヌビディア<NVDA>が一時29%高と急騰し半導体関連株などが買われた。この流れを引き継ぎ、東京市場も値を上げてスタート。半導体関連株が軒並み高となるなどハイテク株を中心に買いを集めた。為替はニューヨーク市場で一時1ドル140円台と昨年11月以来、約半年ぶりの円安に振れたことも追い風となった。日経平均は前場には一時3万1101円と、22日につけたバブル崩壊後の高値(3万1086円、終値)を上回る水準まで上昇した。ただ、後場にかけ上昇幅は縮小した。

 個別銘柄では、東京エレクトロン<8035>やレーザーテック<6920>、ルネサスエレクトロニクス<6723>、SUMCO<3436>といった半導体関連株が高く、アドバンテスト<6857>やSCREENホールディングス<7735>は連日の上場来高値に買われた。ソフトバンクグループ<9984>やソニーグループ<6758>、HOYA<7741>が高い。任天堂<7974>やオリエンタルランド<4661>もしっかり。
 半面、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>が安く、ファーストリテイリング<9983>や日本製鉄<5401>、ダイキン工業<6367>、日本郵船<9101>が軟調。ニデック<6594>や楽天グループ<4755>が値を下げた。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、アドテスト <6857>、SBG <9984>、HOYA <7741>、TDK <6762>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約158円。うち85円は東エレク1銘柄によるもの。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はKDDI <9433>、ダイキン <6367>、ファナック <6954>、第一三共 <4568>、ファストリ <9983>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約40円。

 東証33業種のうち上昇は8業種。上昇率の上位5業種は(1)空運業、(2)陸運業、(3)精密機器、(4)電気機器、(5)卸売業。一方、下落率の上位5業種は(1)鉱業、(2)石油石炭製品、(3)証券商品先物、(4)鉄鋼、(5)電気・ガス業。

■個別材料株

△ユーグレナ <2931> [東証P]
 航空燃料の1割をSAF義務付けと報じられ関連銘柄として物色。
△マクニカHD <3132> [東証P]
 米エヌビディア株の先高期待膨らみ生成AI関連に資金。
△大阪油化 <4124> [東証S]
 再生航空燃料の1割義務化報道で精製需要拡大の思惑。
△ドリームI <4310> [東証P]
 ヴァレックスの買い増し受け需給思惑働く。
△GDH <4437> [東証G]
 1→2の株式分割を材料視。
△monoAI <5240> [東証G]
 「フォートナイト」に特化したメタバース空間制作サービスを開始。
△三井ハイテク <6966> [東証P]
 北米の電動車市場拡大を見据えメキシコに子会社設立へ。
△アルメディオ <7859> [東証S]
 三菱重 <7011> [東証P]との複合材料構造体に関する特許公開を材料視。
△東エレク <8035> [東証P]など半導体関連株
 米エヌビディア<NVDA>急騰と円安受け買い人気続く。
△アニコムHD <8715> [東証P]
 未定としていた今期配当は1円50銭の増配へ。

▼GMO-GS <3788> [東証P]
 決算悪受け下落基調続く。
▼タカショー <7590> [東証P]
 第1四半期減収減益がネガティブサプライズに。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)エンプラス <6961>、(2)芝浦 <6590>、(3)東エレデバ <2760>、(4)サンケン <6707>、(5)日東紡 <3110>、(6)テクノスJ <3666>、(7)日本マイクロ <6871>、(8)川重 <7012>、(9)ワイエイシイ <6298>、(10)ドリームI <4310>。
 値下がり率上位10傑は(1)ブレインP <3655>、(2)ユーザーロカ <3984>、(3)コプロHD <7059>、(4)タカショー <7590>、(5)フロンティM <7038>、(6)Dmミックス <7354>、(7)JCRファ <4552>、(8)サンアスタ <4053>、(9)コスモHD <5021>、(10)飯田GHD <3291>。

【大引け】

 日経平均は前日比115.18円(0.37%)高の3万0916.31円。TOPIXは前日比0.31(0.01%)安の2145.84。出来高は概算で12億1944万株。東証プライムの値上がり銘柄数は419、値下がり銘柄数は1371となった。東証マザーズ指数は725.69ポイント(11.28ポイント安)。

[2023年5月26日]


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