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【材料】アナログ・デバイセズが決算受け下落 見通しを嫌気=米国株個別

 アナログおよびデジタル信号処理用チップを手掛けるアナログ・デバイセズ<ADI>が下落。取引開始前に2-4月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ただ、株価は冴えない反応。第3四半期の見通しを嫌気しており、予想を下回る1株利益の見通しを示した。

 不安定な経済状況下で顧客企業の支出が減速していることが示された。同社は、産業機器や自動車に使用される半導体の最大手メーカーの1つだが、主要市場が半導体事業の他の部分に続いて減速するとの懸念から、同社株は今年に入って他のメーカーの上昇に遅れを取っている。

 アナリストからは、「業績は自動車と通信の旺盛な需要に牽引され好調だが、経済の不確実性の継続とサプライチェーンの正常化を考慮し、売上高の伸びは緩やかになることを予想し、見通しを引き下げている」との評価が出ている。

(2-4月・第2四半期)
・1株利益(調整後):2.83ドル(予想:2.76ドル)
・売上高:32.6億ドル(予想:32.0億ドル)
  産業用:17.4億ドル(予想:17.1億ドル)
  通信:4.53億ドル(予想:4.49億ドル)
  自動車機器:7.85億ドル(予想:7.30億ドル)
  消費関連:2.80億ドル(予想:3.14億ドル)
・粗利益率(調整後):73.7%(予想:73.8%)
・営業利益率(調整後):51.2%(予想:51.2%)

(5-7月・第3四半期見通し)
・1株利益(調整後):2.42~2.62ドル(予想:2.64ドル)
・売上高:30.0~32.0億ドル(予想:31.5億ドル)

(NY時間14:43)
アナログ・デバイセズ<ADI> 172.57(-15.35 -8.17%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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